戦略的に運用をすれば、無償で大きな効果を生むプラットフォームになりうるSNS。
その中でもInstagramは日本の利用者数が最も多く、国内のMAUは3,300万人(※)にものぼります。
今回は、思春期録のInstagramで実際に行なっている、InstagramのSNSアルゴリズム戦略を少しだけご紹介。
ティーン向けのコンテンツのみならず、様々なターゲット層に対して効果的な秘訣になっておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
※出展: https://about.fb.com/ja/ne
ws/2019/06/japan_maaupdate-2/
Instagramで多く使われる投稿軸は
・フィード投稿(初期からある、写真・動画の投稿が可能。)
・リール投稿(フルサイズで、ショート動画を投稿することが可能。)
・ストーリーズ投稿(ハイライトに入れない限り、24時間で閲覧ができなくなることが特徴。)
主にこの3つ。
使い慣れていないと、「どんな投稿がどの最適で効果的なのか」の判断以前に、Instagramの使い方そのものに慣れることにカロリーを消費してしまいます。
今回はその中でも、昨今特に重要視されているリールについてフォーカスしてまいります。
「TikTokやYouTube Shortsと似ている」というイメージを抱く方も多いはず。
Instagramでのショート動画投稿が一体どのような効果を生み出すのか、思春期録の投稿から分析してご紹介。
リールは、ショート動画の投稿ができる、TikTokと類似した投稿軸。
TikTok同様に、Instagramの中で拡散力を持っているのが特徴です。
思春期録でも、認知拡大を狙う投稿は基本的にリールで行なっています。
しかし、このリールはなぜ拡散がされやすいのでしょうか?
①発見タブでの露出
Instagramでフォロー外のユーザーに投稿を閲覧してもらう・アカウントを発見してもらうのに最適なのは、発見タブ(=所謂おすすめ欄)での露出をきっかけにすること。
この発見タブに如何に多く乗るかという点が、リーチ数やインプレッション数を大きく左右します。
その中でもリールは、再生された状態で・フィード投稿の2倍のサイズで発見タブに露出するため、ユーザーも自ずと視線を向けやすく、リーチ数やインプレッション数を獲得しやすくなっております。
発見タブにリールが露出すればするほど、フォロー外のユーザーからのリーチ数が上昇し、TOP獲得率やフォロー数が上昇するようになっているのです。
②Metaの「ショート動画投稿の推奨」
今年、Instagramはフル画面で画像や動画を表示するUIの検証を開始したので、ホーム画面のUIの変化を実感したユーザーも多いはず。
恐らく、TikTokのUIの影響が大きいのではないかと推測できます。
上記や、先述した発見タブのUI、リールだけが閲覧できるタブが出現したことを踏まえると、Meta(※)によるショート動画の推奨を実感することができます。
実際にInstagramの責任者であるアダム・モッセーリ氏も、「Instagramは写真の投稿だけでなく、動画の投稿も支援する」と言及。
そのため、リールは他の投稿軸よりもユーザーにとって閲覧される機会が多くなっているのです。
※Meta:Meta Platforms,Inc、旧称Facebook,Inc.
◎リールとTikTokとの違いは、「誰に拡散をされるか」
リールとTikTokの違いは何なのか?一緒ではないのか?という疑問を抱いた方も多いはず。
ショート動画が投稿できることであったり、UIが似ていたりという点であったりと、差を感じづらい二つ。
確かに、同じショート動画の投稿ではありますが、InstagramかTikTokかのプラットフォームが違うだけで大きく差が生じてくるのです。
Instagramは、より興味や関心の関連性があるユーザーに向けて露出していくため、一般的なマーケティングファネルの順序とは異なり、「興味」のフェースが先行。
なので、ユーザーが認知した瞬間自分ごと化するようにできているのです。
一方、TikTokは投稿した瞬間にさまざまな層のユーザーに届くので、一般的なマーケティングファネルにおける「認知」のフェースで活用しやすいプラットフォームになっております。
そのため、より多数のユーザーにまず「知ってもらう」のであればTikTok、特定のターゲット層のユーザーの中で「啓発をする」のであればInstagramのリールの活用が適切となっているのです。
Instagramにおいて、よりリーチ数を上げる鍵となるリール。
TikTokと違って、特定のターゲット層の方に深く刺さるような内容の充実度が重要となっているのです。
ぜひ、ショート動画作りの参考に取り入れてみてください!
記事:大北 友紀乃(思春期録編集長)