映画『君のクイズ』で桐崎恵茉役を務めた、堀田真由さんに単独インタビュー!
5月15日(金)公開の映画『君のクイズ』で桐崎恵茉役を務めた、堀田真由さんに単独インタビューさせていただきました。

・本作の見どころと、ご覧になった感想を教えてください。
私自身は撮影期間が約五日ととても短くて、クイズのシーンがどのようなものになっているのかというのは想像でしかありませんでした。クイズプレイヤーの方々はすごく物知りだったり、生まれ持った才能があるのだろうと思っていたのですが、その裏には計り知れない努力をされていたり、人生を重ねながら挑まれている姿があることを本編を通じて知り、自分自身がすごく無知だったなと痛感しました。クイズの正解を導き出すための戦術や、「確定ポイント」というものを知り、これからクイズ番組に対する見方も変わると思います。クイズを題材にした作品は多くはないので、その点でも新鮮に楽しんでいただけると思います。私は本作の「人生はクイズだ。」というテーマを象徴する役割を担わせていただきました。ただ単にクイズのエンターテイメントではなくて、登場人物の人生に重ね合わせて描かれているというところが、この作品のとても深い魅力だと感じています。
・堀田さんご自身もバラエティー番組でクイズに挑戦されることがあると思いますが、今後挑戦される際になにか参考になる戦術などはありましたか?
口の開き方から次に発される言葉を読み取るという戦術に驚かされましたが、私は瞬発的に答えてしまうタイプなので実際に生かせるかどうかは分からないです(笑)一秒もないあの短い時間にクイズプレイヤーの方がどんなことを考えているのか、思考のプロセスを知ることができて、すごく興味深かったです。試行錯誤を重ねて身に付けられた術だと思うので、勉強にはなりましたが自分自身が生かすのは難しそうです(笑)

・三島の人生に大きな影響を与えた元恋人役として、本作で重要なカギを握る人物を演じられましたが、出演が決まったときの気持ちと台本を読んで役柄を把握したときの心境をお聞かせください。
私の演じた桐崎恵茉という役は、三島のクイズ漬けの人生において唯一の心残りといえる存在でした。クイズには複数の選択肢のなかに明確な正解が存在しますが、人生をクイズと捉えたときには、答えは一つに限らない、という本作における大切なテーマを体現するキャラクターだと感じました。“クイズ番組で一文字も聞かずに正解できた”という謎を追いながらも、「人生のクイズ」という裏テーマの部分で重要な気づきを観客の皆さんに提示できるような役柄にできたらいいなと考えながら演じていました。
・約五日の非常に短い撮影期間だったと伺いましたが、重要な役柄でありながら短期間で作品に入るというのはとても苦労されたのではないでしょうか?
すごく難しかったです。撮影の準備期間が長かったり、撮影期間が数カ月あるような作品だとやはり役に入りやすいので、五日間という短い時間のなかで三島との関係値をどう作っていくかとても悩みました。クイズとはまた違いますが、私たちは役者はとして瞬発的にお芝居の正解を求められるので、時間の長さに関わらず、その瞬間ごとにいかに正解を出せるか考えながら演じていました。途中参加ではありましたが、クランクインが二人(三島と恵茉)の象徴的ともいえる雨降らしのシーンだったので、比較的気持ちが入りやすい状態で作品に飛び込むことができたかなと思います。
・三島役の中村倫也さんとは今回が初共演となりますが、中村さんとはどのようにコミュニケーションをとられていましたか?
中村さんは、相手役である私がお芝居をしやすいような環境づくりをしてくださる方でした。恵茉がパスタを頬張る出会いのシーンでは、「食べやすいように麺ちょっと短くしてもらう?」と提案してくださったり、支度場が一つしかなくて先輩の中村さんに先に入っていただこうと待っていたときには「着替えとかメイク落としとか全然先にやってね!」と声をかけてくださいました。いつかご一緒させていただきたいと思っていた役者さんの一人だったので、自然に周りに対して心遣いができるような素敵な方だなと改めて感じました。初めてお会いしたときに「好きな食べ物はなんですか?」というすごく初歩的な質問をさせていただいたのですが、美味しいご飯屋さんをたくさん教えてくださったので、とても物知りな方だなというイメージもあります。三島と恵茉も初めて会ったときはきっとこんな感じだったんだろうなと想像できるような会話だったと思います。

・中村さん、堀田さん共に穏やかでほわほわしたような柔らかい雰囲気を纏っていらっしゃる印象があるのですが、そんなお二人が共演される現場というのはどんな雰囲気でしたでしょうか?
そんな風に言っていただいて嬉しいです!三島と恵茉の過去は、本作のなかで重要なシーンではありましたが、撮影自体は空気が張り詰めることもなく、終始穏やかな雰囲気だったと思います。恵茉のシーンは撮影の終盤だったので、中村さんはずっと会ったことのない恵茉を想像しながら演じてくださっていたようで、「やっと会えました。」と言っていただき、すごく軽やかな気持ちで毎日現場に向かうことができました。
・“人生はまるでクイズのようだ。”と本作でも表現されていますが、堀田さんご自身がなにか人生において大きな選択をする際に大切にしていることや、これだけは曲げずにいたいと思う信念のようなものはありますか?
最終的な答えは自分で導き出すことです。SNSで見かけたとある本の一小節に、「人格は人生で出会ってきた人によって形成されていく」といった言葉がありました。ただ、それだけではあまりに残酷だと続けて書かれていて、「出会った人や見聞きしたもの以外でその人の人生を形成するものは小説だ。」とつづられていて、私はその言葉がすごく腑に落ちてずっと心に残っています。確かに出会ってきた人や経験してきたことの範囲内でしか想像できないことが多いですが、本の世界は新しい知識や価値観をたくさん与えてくれるものだと思うので、自分の世界にはないものを積極的に手に取るようにしています。そうして得た学びや、周りの友人からヒントをもらいながらも、最終的には自分自身が納得する答えを選ぶようにしています。
・もし仮に選んだ道が失敗だった、もう一方を選べばよかったと後悔してしまったときの立ち直り方やプラスに考えられるようになるマインドを教えてください。
間違いも自分にとって新たな視点の一つだと考えるようにしています。後から考えて、少し違ったかもしれないと感じる出来事が起こったときこそ、人は成長したり新たな気づきを得られると思うので、ずっと順調で歩めるよりかは、何かしら立ち止まる瞬間があった方がいいかなと思います。一度立ち止まることによって自分が歩いてきた道を振り返るきっかけにもなるので、間違いは間違いではないような気がします。

・昨年デビュー10周年を迎えられましたが、かつて多く演じられてきた少女漫画の実写や学園ドラマの生徒役といった役柄からさらに幅を広げて、より一層感情の機微が重要視されるような難しいキャラクターも演じられている印象があります。今後新たに挑戦してみたいお仕事や演じてみたいキャラクターはありますでしょうか?
今まではオーデションを受けて自分で役を取りにいくことが多かったのですが、近年はありがたいことにオファーをいただくことが増えて、その役を演じるか演じないか自分で選択できる環境になりました。そういったなかで、今後は自分がきっと得意ではないと感じるキャラクターのオファーがきたときこそ、臆せずに挑戦したいなと思っています。自分が得意なジャンルやキャラクターは自分のなかで分かっていて、上手く演じられるという自信もあるのですが、それではだと表現の幅を広げることができなくなってしまいます。自分でも想像のつかない役をオファーしてくださったみなさまの期待に応えられるか、怖い部分もありますが、自らは選ばないであろう役にこそ挑戦していける年にしたいなと思っています。
・これから本作をご覧になるZ世代のみなさまに一言お願いいたします。
生きていると色々なクイズが出題されたり、選択を迫られる場面が多くあると思います。自分自身で導き出した答えであっても、本当に正しかったのか分からなくなってしまう瞬間もあると思います。ただ、答えだけにこだわるのではなく、その答えを出すまでに考えてきたことや、繰り返してきた失敗など、プロセスこそが大切で人間の価値になると私は思っています。同じZ世代として、これから新しい時代を担っていく一人でもあるので、正解のない時代ですが色々な選択肢を持って、自分を信じて生きていきましょう!
【作品概要】
中村倫也 神木隆之介
森川葵 水沢林太郎 福澤重文 吉住 白宮みずほ 大西利空 坂東工
ユースケ・サンタマリア / 堀田真由 ムロツヨシ
原作:小川哲『君のクイズ』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
監督:吉野耕平
脚本:おかざきさとこ 吉野耕平
音楽:Yaffle 斎木達彦
クイズ監修:QuizKnock
配給:東宝
公式サイト:https://yourownquiz.toho movie.jp X:https://x.com/eigayourownquiz
Instagram:https://www.instagram.com/eigayourownquiz/
TikTok:https://www.tiktok.com/@eigayourownquiz
©2026 映画『君のクイズ』製作委員会
Tel:03-6712-5946
スタイリスト:小林新 (UM)
取材・記事・撮影:根市涼花