高校の文化祭・大学の学園祭の出し物としてダンスを披露している学生を最近多く見かけます。
そしてそのダンスのレベルが出し物とは思えないほど高く、TikTokやYouTubeで目にするたびに驚かされています。パフォーマンスはもちろん、照明技術の高さや本家に極限まで近づけた衣装など、細かいところまでこだわって準備されているのが特徴です。なぜ学生がここまでレベルの高いステージを作り上げることができるのでしょうか。圧巻のステージを作り上げるポイントや、年々レベルが高くなっている訳について現役大学生の視点で調べてみました。
@idami_73 ditto踊ってみた✴︎newjeans の仲良くJK5人組!みたいな雰囲気を出したくて、日頃から一緒に踊っている大好きなメンバーでチーム組んで踊ったら、本当に楽しくてステージ上でずっとニコニコしてた😆次の曲も楽しみ🎉 #newjeans #newjeans_ditto #ditto #coverdance #kpop #踊ってみた #커버댄스 #運営さん大好きだからおすすめ乗せて #おすすめのりたい #カバーダンス #dancechallenge #ダンス動画 ♬ Ditto – NewJeans
@m__________.419 o.o細かいとこまで沢山練習してきたから成功してよかった思い出にあげる!#fyp #nmixx #nmixx_oo #文化祭 #文化祭ダンス #jkブランド ♬ O.O – NMIXX
①ビジュアルの再現度
本家の動画と比較してみると、学生とアイドルの着ている衣装が非常に似ていることが分かります。「Ditto」の衣装は制服なので、本家に近づけるのもさほど難しくありません。ですが、「OO」はメンバーそれぞれ異なった衣装を身にまとっており、キラキラとした装飾もされているので再現するのが非常に難しくなっています。それにも関わらず、学生が披露したステージでは本物と見間違えてしまうほど衣装が完璧に再現されていました。コメント欄によると、服はそれぞれSHEINで探し、キラキラの装飾は100円均一ショップにて材料を集め手作りしたとのことでした。
再現度が高いのは衣装だけではありません。学生の髪形に注目してみてください。「Ditto」では一番の特徴である全員黒髪ロングのストレートヘアを完璧に再現しています。そして「OO」では始まりのセンターを務めているKYUJIN(ギュジン)の高めツインテールが再現されており、衣装も相まって本家そっくりなビジュアルになっていました。
②ステージの演出
曲の始まりとともにバックライトが点灯したり、盛り上がる部分でスモークが焚かれたり、転調でライトの色が変化したり、非常にこだわってステージの演出がされています。これらは音楽性やダンスを理解していないと不可能な演出であり、パフォーマンスをする学生と照明を手掛けた学生(もしくは教師)の完璧な連携が一目で分かりました。
③掛け声
パフォーマンスをしている学生の名前を呼んだり、迫力のある振り付けでは歓声が起きたり、観客側の盛り上げる力もステージを作り上げる上で必要不可欠であると感じました。観客が声を上げることよってパフォーマンスにも力が入り、全体の一体感が生まれ、本物のライブ会場のような盛り上がりになっています。
日本の学生が出し物で踊っているダンスのほとんどはコピーダンスです。
コピーダンスとはアイドルやアーティストが踊っているダンスを真似をしているもの、オリジナル振付ではないものです。
そして、コピーダンスといえば有名なのが韓国です。韓国では路上ダンスと呼ばれ、街中で音楽が流れ出したら若者が踊りだす文化があるほどダンスが生活に根付いています。
当然学校行事でもダンスは盛んに行われ、そのレベルは本家に並ぶほどとなっています。
近年、日本には韓国の文化や流行が多く流れ込んでいます。日本で流行するファッションやヘアスタイルはほとんどが韓国発祥であり、韓国制服や韓国風プリが人気を集めていることから、日本人の学生にとって韓国の学生は憧れの存在となっていることが分かります。そんな韓国の学生の影響を受け、日本の学生のダンスレベルも高くなっているのではないでしょうか。
毎年、文化祭・学園祭シーズンになるとSNSでよく目にする学生のダンスステージについてまとめました。 学生が作り上げているとは思えないほどの高いクオリティーを誇る背景には、並々ならぬ努力や裏方との完璧な連携、そして本家のアイドルに対する憧れ、尊敬の心があることが分かりました。 日本の学生が韓国の学生に憧れるのと同じように、韓国の学生も日本の制服や文化に興味を持ってくれているという情報をよく耳にします。 言葉の壁や国境を越えて互いにいい影響を与え合える関係はとても理想的ですね。 今年もSNSで学生の皆さんのダンスステージが見られるのを楽しみにしています!