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近年絶大な人気を集めている邦ロック。

SaucyDogMy Hair is Badなどを筆頭に我々Z世代の生活になくてはならない存在となりました。

話題になる曲のなかで特に多い失恋ソングに注目し、流行る失恋ソングの特徴、次に必ず流行る失恋ソングについて取り上げていきます。歌詞から紐解いたそれぞれの曲の意味も詳しくまとめているので、邦ロックが好きな方や恋愛に悩む方にぜひ読んでいただきたいです!

話題になる失恋ソングの特徴

 

近年で話題になった失恋ソングといえばSaucyDogの「シンデレラボーイ」や優里の「ドライフラワー」、My Hair is Badの「真赤」などが思い浮かびます。これらの曲の共通点は恋愛の中でも”依存”に近い状態を歌っていることです。名前のない関係に溺れて離れることができなかったり、交際していても同等の立場ではいられず都合のいい関係になってしまっているような恋愛をしている人の心情を歌った曲が非常に多いように感じます。このような曲が多く支持を集めているのは、第三者に相談するのが難しい恋愛であることが理由なのではないかと思われます。否定されてしまうのが怖い、家族や友人には話づらいなどの理由からひとりで悩みを抱えている人にとって、自分の気持ちを言語化してくれたり、曖昧な感情を肯定してくれる失恋ソングに救われることが多いのではないでしょうか。

次に必ず流行る失恋ソング

 

 

「ロングスカートは靡いて」/ ContonCandy

 

「ファジーネーブル」で話題の女性3人組バンド ContonCandyの曲

カップル、または都合のいい関係の一方的な愛について歌った曲です。 「夜はあなたの返信が早いからぷつりと切れる連絡が怖いから 眠い目擦ってずっと待ってるよ いつまでもこの時間が続きますように」 片想い中や、交際していても片想いのような一方通行の愛に悩む人は必ずと言っていいほど共感できるような具体的な歌詞が並んでいます。相手にぶつけることのできないどうしようもない不安や辛さを訴えるように歌われているのが特徴です。女性が歌っているからこそ響くものがあります。

 

 

「カスミソウ」/ This is LAST

 

「花束とオオカミちゃんには騙されない」の主題歌として「#情とは」が起用され話題の男性3人組バンド This is LASTの曲

だらしのなさや我慢していたことがあっても一緒にいたいと思っていた相手に別れを告げられた女性の心情を歌った曲です。別れを告げられて傷ついているはずなのに、「ありがとうね お陰様で 私ようやく歩き出せるの」と強気に歌っているのが印象的です。ですが、「我慢していたこと 色々あるけれど 私はあなたの隣に居れることだけで 満たされていたのに」という歌詞から、「ありがとう」と言ったのは必死な強がりだったことが分かります。失恋ソングとは思えないほどハイテンポで明るく歌われる裏には、「私はあなたを失って あなたは愛してくれる人を失った」と強がることで悲しみを和らげようとする無意識な自己防衛が感じられ、それがより一層切なさをプラスしている失恋ソングです。

 

 
 
 
 
 
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「pink」/ シャイトープ

 

2022年にリリースされた「部屋」が最近カラオケに登場したことでより話題になった男性3人組バンド シャイトープの曲

運命だと思っていた相手と離れることになってしまったことを悔んで嘆いた曲です。「明日のあなたをまだ愛せるのなら 明日の私もまだ愛せるはずだから」という歌詞は、”あなた”のことを好きでいる自分が好きだった、”あなた”を好きな自分にただうぬぼれていたように感じられます。ですが、「傷をつけて傷をつけられても 私はあなたと居たいと思った 変わらないで 知らないふりだってするから 私はあなたに あなたに会いたいと思った」の部分から、”私”は傷をつけられても知らないふりをしてまで”あなた”と一緒にいたいという切実な願いが伝わります。最後には自己犠牲を選んでしまうことを考えると、”私”は恋愛にうぬぼれていた訳ではなく、自分自身を好きになれなかった人生の中で唯一”あなた”を愛している自分だけは好きになれたと解釈できます。恋愛感情を超えるほど特別な存在になってしまった相手と離れなければならない苦しみをストレートに歌った、涙なしでは聴けない失恋ソングです。

 

 

「それでもいいよ」/ いつかのネモフィラ

 

2021年にリリースされた「逆にね。」が話題になった男性4人組バンド いつかのネモフィラの曲

「あたし耐えられなくなってしまったの」から始まるこの曲は、自分を幸せにはしてくれない”あなた”に別れを告げる女性の心情を歌っています。ふたりで抜け出した夜の中で、隣を歩く”あなた”の顔に見惚れていたり、どれだけ困らせても迎えに来てくれたり、思い返せば自然と笑みがこぼれてしまうような幸せな記憶が今は”あたし”を苦しめています。「金木犀の花知らないあたしに あなたが教えてくれた甘い甘い香り」という歌詞は、言葉通り金木犀の香りを教えてくれたという意味ですが、これは比喩表現であり、本当の愛を知らない”あたし”に”あなた”が甘い甘い気持ちを教えてくれたという解釈もできます。こんなに想っていても、最後に「もう会うのやめよ」といった”あたし”をあなた”は引きとめてはくれません。引き止めて欲しいという見え見えな思いが分かるからこそ辛い、究極の失恋ソングです。

 

 

https://music.apple.com/jp/artist/anica/1519475185

 

「行方」/ anica

 

「在り来たりな日々」「コスモナウト」が話題になった男性4人組バンド anicaの曲

どうしようもない”僕”のそばにいてくれた”あなた”と別れてしまったことを、沢山の思い出を振り返りながら後悔していく男性の心情を歌っています。「さよならまた元気で会おうね きっと僕のことだからまた 他の誰かを好きになっても 二人の事を思い出すんだろう」という歌詞から、離れてしまった”あなた”に対して未練があることが分かります。他の誰かと恋をしても塗り替えることができないと思うほど、”あなた”の存在は偉大だったようです。「さよなら」と言いながら「また元気で会おうね」と矛盾したことを言ってしまう部分からも、離れたくないという隠しきれない本心が見えてきます。長く一緒にいた相手とお別れした人に確実に響く失恋ソングです。

まとめ

 

今回はこれから必ず流行る失恋ソングについてまとめました

SNSを通して日々多くの曲を耳にする時代となり、流行の移り変わりも激しくなっています。

世界中に溢れている楽曲の中で、自分の心を救い出してくれるような一曲をぜひ見つけてみてください。

報われない想いや、光の当たらない恋に悩む方の心に寄り添えるような記事になっていれば幸いです。

今回紹介した五組のアーティストには他にも素敵な曲が沢山あるのでぜひ注目してみてください!

 

 

Tel:03-6712-5946

 

記事:根市涼花

 

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