2023.07.04
Z世代 Z世代トレンド 七尾市 上村海成 君ソム 君は放課後インソムニア 奥平大兼 安斉星来 川﨑帆々花 森七菜 永瀬莉子 池田千尋監督 石川県 若者
現在公開中の映画「君は放課後インソムニア」。今回は森七菜と一緒にW主演を務める若手実力派俳優の奥平大兼に映画の魅力や撮影エピソードを聞きました!!
最初に映画の魅力について教えて下さい!
主人公が高校生の物語なので、若い皆さんが見るのが一番分かりやすいと思いますが、実写化された映画には、原作よりも、大人のキャラクターがより深く関わっています。実写化ならではのアプローチがあると思っていて、それがこの物語のすごい大事な部分です。⻘春映画ではあるけれど、大人が深く関わってくるので、高校生だけではなくもっと上の年齢の方々にも見ていただきたいなと思えるところが魅力のひとつです。
大人世代にはここ,若い世代にはここに注目して欲しいというポイントはありますか?
主人公の2人は高校生ならではの悩み方とか、寝れないっていう普通じゃないってことを打ち明けることがすごく難しかったり、そういうのって僕も高校生の時にありましたし、いろいろな人に当てはまることだと思うので、若い皆さんもその感覚が分かると思います。大人の方には、主人公の2人を見ていて、自分の学生時代を思い出せますし、すごく肯定してくれる気分になると思うので、そういうところを感じていただけたら、とても嬉しいですね。
学生時代を思い出すということですが、自分自身の高校時代と中見丸太(なかみ・がんた)の高校時代のギャップはありますか?
すごくありました!この映画みたいな⻘春を過ごしたかったです!(笑)でも、僕の高校時代はちょうどコロナの時期と被っていて。僕はお仕事もさせていただいていたのでそんなに学校に行っていなくて。友達はみんな中学から変わらないけど、学校の放課後とか部活とかには一切参加しなかったので…。この撮影をしている時、撮影と関係なしに皆で話している時間があって、こういう時間が学校に行っている時に一番楽しいんだろうなってすごく感じて。そういうのはこの作品ですごいだからこそできたことですし、逆に言えばこの作品をやらなかったら分からなかったことなので、自分の中でも大切な感覚ですね 。
若者の言葉にできない心情を表現するような映画だったと思いますが、演じる上でそのもどかしさを伝えられるように意識はしましたか?
最初に監督から「若返って欲しい。高校時代の時の感覚に戻って欲しい」と言われました。それはこの歳だからこそできることだと思いますし、若者の言葉にできない心情を表現できたのは、監督のその演出のおかげです。
キャストの皆様と大変仲が良さそうですが、どのように距離を縮めましたか?
森さんとはお互いにちょっと人見知りだったこともあって、最初話さなかったんですけど、周りのキャストの子達がすごく明るかったおかげで話せるようになりました。気がついたら普通に話せるようになっていました。七尾市はすごく良いところで、本当にゆったりできますし、そういうのをしたくなるような場所だったんです。
石川県七尾市の環境が良かったということですが、七尾市で行くべき場所があれば教えてください!
映画に出てきた、七つ橋です!すべての橋を一筆書きで無言で渡り切ると願いが叶うジンクスがあって、僕は撮影中にできなかったので、ちょっとやってみたかったです。
石川県七尾市での泊まり込みの撮影は大変だったと思いますが、 1 番大変だったことはなんですか?
大変だったことは天文台の撮影がめちゃくちゃ暑かったこと。スタッフさんはみんな、汗ダラダラで。ただでさえ暑いのに、空気が籠るというか熱気がすごくて。太陽がもう直で天文台のドームに当たるので、中がサウナみたいになっていて、大変だったなと思います。森さんはそこでさらにマスクをして、フード被っているので、僕よりもっと大変だったと思います。
泊まり込みの撮影で1番思い出として残っていることは何ですか?
思い出に残っていることは沢山あります。原作でも出てくる、永瀬さんが演じる蟹ちゃん役のお好み焼き屋さんがあるんですけど、実際に撮影でお邪魔するのは僕と永瀬さんだけだったので、他のキャストの子たちは行かなくて。でもそれは流石に悲しいなっていうので、みんなで食事に行って、お好み焼き食べて、喋る時間も あって、この作品の延⻑線上っていう感じがしました。
不眠症に悩む中見丸太役を演じるうえで役作りとして行ったことはありますか?
僕はその頃、逆に寝すぎて困るぐらいだったんで、寝れない子の感覚が分からなかったですし、それこそさっき言った、監督の演出方法の「若い頃の感覚に戻る」ことがすごく大事だったと思います。
Z世代と呼ばれる私たちは SNS の中に居場所を見出す人も多くいますが、そんな中でリアルな繋がりの大切さが感じられる映画でした。 リアルな繋がりの大切さとはどこにあるのでしょうか?
SNSだから繋がれたり、しゃべれたりすることってあると思うので、良いことだと思います。でも、リアルで繋がるのもすごく大事だと思います。丸太にとって伊咲(いさき)は大事な人で、その関係性もとても良いものです。
最後にZ世代と呼ばれる人たちに対してZ世代と呼ばれる奥平さんが映画を通して伝えたいことを教えて下さい!
現役高校生の皆さんと同じく僕もZ世代の人間として、悩みとかストレスの溜まり方って、この世代の子にしか分からないことって多分あると思うんです。悪い意味で「これだからZ世代は」みたいな感じで言われたことがあるかもしれないし、良い意味で言われたことがあるかもしれない。社会が変わるにつれ、悩み方も変わってくると思います。丸太や伊咲と悩むことは違っても、悩み方は多分似ていることはあると思うので、その悩みとか、自分がこの世代に生きているっていうことを肯定できるようになれば、そこに自分の自信や、アイデンティ ティを持てると思います。この『君は放課後インソムニア』を通して、それを伝えることができたら嬉しいです。
全国公開中
「君は放課後インソムニア」
出演:森七菜、奥平大兼
桜井ユキ、萩原みのり、上村海成、安⻫星来、永瀬莉子、川﨑帆々花
工藤遥、⻫藤陽一郎、田畑智子、でんでん、MEGUMI、萩原聖人
原作:オジロマコト「君は放課後インソムニア」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
監督:池田千尋
脚本:髙橋泉 池田千尋
企画・制作プロダクション:UNITED PRODUCTIONS
製作:映画「君ソム」製作委員会
配給:ポニーキャニオン
公式 HP:kimisomu-movie.com
公式 twitter:@kimisomu_movie
公式 Instagram:@kimisomu_movie
©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会