近年ファッションや食べ物、アイドルなどトレンドの多くが韓国発祥のもので溢れるほど韓国人気が沸騰しています。JTB総合研究所より、2024年6月の日本人出国者数を国・地域別にみたところ、韓国への出国者が258,431人と1番多いことが分かっています。また、韓国からの出国者が1番多い国も日本です。トレンドに敏感なZ世代を筆頭に日韓の交流が行われ、高校生、大学生などの若い世代の旅行者も増えています。そこで今回は韓国での短期留学を終えたZ世代の私が実際に使ったアプリと、現地で発行し、利用したカードについてご紹介します。
従来はアメリカへの出国者が最多でしたが、2022年から韓国が1位に上がりメジャーな旅行先となりました。JTB総合研究所によると、2024年6月において日本から韓国への出国者数は258,431人とアメリカと10万人以上の差をつけています。2022年はk-popの第四世代と呼ばれるIVE、aespa、LE SSERAFIM、NewJeansらが大きな活躍を見せた年です。TWICEやBLACKPINKなどの第三世代が日本にk‐popブームを巻き起こしてから数年が経ち、再び熱をもたらしたのがこの第四世代でした。同時に、ファッションや食べ物においても韓国で話題になったものは確実に日本でも話題になるなど、韓国人気が定着していったことが分かります。また近年多くの韓国アイドルがデビューしていることから、好きなアイドルのイベントに参加するため渡韓する若者が急激に増えています。そんな背景によって、現在日本から韓国への出国者が1番多くなっているのではないでしょうか。
「klook」とは世界中の旅行・レジャー予約サイトで、有名テーマパークのチケットやツアー、アクティビティなどを簡単かつ、お得に申し込むことができます。
仁川空港からソウル駅までは距離があり、タクシー、高速バス、チャーター車など様々なアクセス方法がありますが1番おすすめなのは仁川空港からソウル駅まで1本で行くことができる空港鉄道A’REXです。タクシーで約1時間、高速バスで70分から80分かかる中で、空港鉄道A’REXの直通列車はなんと最短43分でソウル駅まで向かうことができます!また、金額も約11,000ウォンとお手頃で、一番多く利用されている交通手段です。「klook」ではそんなA’REXのチケットをお得に販売しており、通常約11,000ウォンのところKlookでは約8,700ウォンで購入することができます。また、支払いを事前に登録したカードで済ませられるため、A’REX乗り場に設置されている発券機にアプリ内に表示されるQRコードをかざし、乗りたい時間帯を選択するだけでチケットの発行が可能!
それだけでなく、韓服のレンタルやエステの予約など観光期間に使えるサービスもたくさんあります!
スムーズな韓国旅行をするのに必須なアプリです!
「Papago」は外国語翻訳アプリです。自分の翻訳したい言語を選択し、音声・会話・画像・文字入力から翻訳することができます!読み上げ機能もついているため、発音を確認して、自分の口から相手に伝えることも可能。「Google翻訳」も十分機能が優れていますが、単語の応用や詳しい意味まで丁寧に表示されることで、より正確な使い方ができるのが「Papago」最大のメリットです。英語と比べて韓国語は勉強していないと理解が難しい言語なので、韓国語が読めない・話せない旅行者には必須です!
「NAVERマップ」韓国の地図アプリです。
日本人の大半が利用している「Googleマップ」は、安全上の理由で国内外では正確に機能しません。そのため韓国旅行の際にはこの「NAVERマップ」が最適で、目的地を入力すると移動手段や移動時間などを正確に導き出して案内してくれます。またその目的地のお店の営業時間やウェブサイトも提示されるため、「NAVERマップ」のみで必要な情報をすべて得ることができます!ただ、日本語の入力だと検索がヒットしないことが多いので、上記で紹介した「Papago」で翻訳、コピーしたものをペーストしながら利用してください!
「k.ride」とはkakao mobilityよりリリースされた外国人専用のタクシー配車アプリです。
韓国滞在中に利用するタクシー配車アプリでは「Kakao T」(カカオタクシー)がメジャーでしたが、2024年6月より、同社(kakao mobility)から外国人専用として「k.ride」がリリースされたことで注目が集まっています。韓国のタクシーは日本に比べて価格が安い(40分乗車で約2300円)、そして地下鉄はエレベーターやエスカレーターがない駅がほとんどで乗り換えが大変などという理由で、韓国滞在中の交通手段としてタクシーは重宝されています。私は以前渡韓した際には「k.ride」リリース前だったため、「Kakao T」をダウンロードしました。ですが、「Kakao T」はカカオアカウントを登録する必要があり、目的地検索も韓国語や英語ではないと適応されないなど、外国人観光客としては不便な点が多く見受けられました。比べて「k.ride」では多言語への対応が可能となり、韓国語が読めない外国人でも不便なく利用することができるようになりました。そして、海外クレジットカードは非対応のタクシーが多かった中で、「k.ride」は事前にカード登録を行い、利用すると自動的に決済されるシステムなので、イレギュラーなトラブルが起こる心配もありません。タクシー手配前に目的地までのおおよその代金も表示されるため、旅行先で不安なタクシー詐欺も回避しやすくなります。このアプリを利用することでドライバーも外国人だと理解して乗せてくれるので、韓国語が必要とされる機会はほとんどなく、スムーズに目的地まで移動することができます!
「NAMANEカード」とは韓国で利用できるチャージ式のプリペイドカードです。韓国の銀行口座を開設する必要がなく、交通機関やコンビニ、実店舗などで利用できます。WOWPASSやTmoneyカードなど、SNSで発行を推奨されているカードが多くあり、正解が分からないという方におすすめしたいのがこの「NAMANEカード」です。
メリット1
「NAMANEカード」最大の魅力は自分の好きな写真を使い、世界で一つだけのカードが作れるところです。
駅などに設置されているキオスクに、連動させた「NAMANEカード」のアプリからデザインしたい画像を転送することで簡単にオリジナルの「NAMANEカード」を作ることができます!推しの写真を入れる際に自分であらかじめ加工した画像を作成しておくと、参考例のような可愛いオリジナル推しカードに!
〈参考例〉
メリット2
現金のみならず登録したクレジットカードからもチャージすることが可能です。現金はキオスクでしか入金ができないため、緊急で必要になった時や、近くにキオスクがない時にはクレジットカードからチャージしてすぐに利用することができます。また、カードの利用履歴が即座にアプリに届くため、近年増加しているクレジットカードの二重払い詐欺や過剰請求が行われていないかその場で確認できます。クレジットカードは利用明細が届くのに時間がかかるため過剰に抜き取られていても気が付けないリスクがあるため、「NAMANEカード」のこの機能は非常に重要です。
メリット3
「NAMANEカード」はアプリ内で残高移行をすることで交通カードとしても利用できます。韓国はクレジットカード社会のため、コンビニから飲食店、自動販売機など利用する機会が多くあります。そのためこの、「NAMANEカード」1枚所持していれば移動から食事、ショッピングまでスムーズに行うことができます。また、「NAMANEカード」を利用している者同士でお金の送金ができるため、友達と割り勘で食事をした際などに1枚のカードで支払い、のちに残高送金で半分返すなど、細かい金銭のやり取りが可能になります。
上記の理由から、韓国滞在中に利用するカードとして「NAMANEカード」がおすすめできます。デメリットとしては、WOWPASSやTmoneyカードに比べて認知度が低いためキオスクの設置が少ない点が挙げられますが、クレジットカードと連携させれば問題ありません。観光地の明洞ではWOWPASSの機械に行列ができている横で、「NAMANEカード」は誰1人並んでいないような状況が多くみられたため、認知度の低さはメリットでもあります!
今回は韓国滞在中に実際に重宝したアプリとカードをご紹介しました。気軽に訪れることができるようにはなりましたが、やはり言語や文化の壁を感じる場面は多くあります。そんな時には今回紹介したアプリやカードを活用しながら、現地でのトラブルを回避できます。この先も長く続くと予想される韓国ブームの中で、日本人がより安全かつ快適な旅を送れるようなサービスの発展にも注目です。
Tel:03-6712-5946
記事:根市涼花
写真:オフィシャルスチール