

2026年1月1日(木)公開の映画『迷宮のしおり』で架神傑役を務めた寺西拓人さん・山田健斗役を務めた齋藤潤さんにインタビューさせていただきました。
・本作の見どころを教えて下さい。
寺西:本作は誰しもが持っているスマホのお話で、“こうありたいけどこうあれない”みたいな人ってたくさんいると思うので、色々な世代の方に観ていただきたいと思っています。河森監督ならではの音楽と映像の融合や、SHIORI(SUZUKA)の歌も見どころです。
齋藤:普段使っているスマホについてのお話でも、本作は異世界ということでこんなにも世界が広がって、迫力のあるものになるんだと圧倒されました。SUZUKAさんの歌や音楽はすごく中毒性があって耳に残りますし、劇場で観ても聴いても楽しんでいただける作品になっていると思います。
・お二人とも声優初挑戦となりますが、演じる上で意識されたことはありますか?
寺西:架神傑はすごくミステリアスで、どんどんキャラクターが変化していく役なので、掴みどころのない雰囲気を出せたらなという点を意識しました。
バトルシーンはとにかく頑張って、すごく楽しくノリノリでやらせていただきました。
齋藤:山田は栞のことが気になっているお調子者の野球少年ということで、落ち着きのない声といいますか、少しハイになる声のトーンで喋り続けるということを心がけました。
・お二人ともアフレコは別々でされましたか?
寺西:(齋藤さんとは)アフレコは別々で、取材で少しお会いしただけなんです。
齋藤:今日が二度目ましてです!
寺西:可愛いなぁ…。
僕からしたら、(齋藤さんは)映画で見ていた俳優さんですから。
齋藤:いやいや…ありがとうございます。
・お互いの役の印象も教えていただけますか?
齋藤:すごく色気があって、寺西さんの声が乗ったことで傑さんのキャラクター性がさらに奥深くなっていると思いました。
寺西:等身大で演じられてるなという感じがしました。無我夢中な感じが可愛らしくて、でもちょっと頼りがいがあるような、すごく素敵な山田でした。
・お互いに“色気”や“可愛いらしさ”というワードが出てきましたが、ご自身はそういった部分に関して特別なこだわりがあったのでしょうか?
寺西:僕は、ちょっと誘っている感じの言い方やお芝居を心がけていた部分もありました。監督やスタッフさんとやり取りをして、「じゃあそういう感じでいってみようか。」みたいな流れで進んでいった感じです。
・“色っぽさ”というのはどのように表現されたのでしょうか?
・演じる上で苦労された部分はありましたか?
寺西:もちろん全部苦労です。でも今、自分ができることは全てやらせていただきました。
・齋藤さんは“可愛いらしさ”のようなものを意識されていましたか?
齋藤:見て下さった方に“可愛らしい”という風に受け取っていただけたらいいなと思っていました。山田はこの物語の中で一番定着しているようなキャラクターで、栞のために動くのが特徴なので、年頃の男の子のテンション感みたいなのはどんどん上げて合わせていけたらなと意識しました。
・お二人とも、「声優業を挑戦してみたい。」と以前からお話されていましたが、初めてマイクの前に立ってみてどのような発見や気づきがあったのか教えていただけますか?
寺西:いつかはやってみたいという気持ちはありつつも、やっぱりすごくプロフェッショナルな世界だと分かっていたので、とにかく勉強しました。自分のタイミングではなくアニメーションの口の動きに合わせたり、声にならない声を出したりというのが本当に難しくて、そういったところを含めて全てやりながら学ばせていただきましたし、まだまだ勉強したいなと思いました。
・映像や舞台でのお芝居とはまた違うのでしょうか?
寺西:そうですね。一気に考えないといけないことがめちゃくちゃ多いなという風に思いました。
・齋藤さんはいかがでしたか?
齋藤:アフレコ前に声優さんにお話を聞ける機会があって、「マイクに対して声を集めるように。」という風に教えていただいたのですが、普段マイクを気にせずにお芝居をしているので、山田というキャラクターも相まって難しくて…。でもだんだんとやっていくうちに、アフレコの空間全体を山田の声で埋められるくらい爆発力のある明るさを出せたらなという風にやり方を変えて、調節しながらできたと思います。
・事前にたくさん準備はされたと思いますが、やはりいざマイクの前に立たれてみると感覚は違うのでしょうか?
齋藤:マイクがあって、モニターを見ながらでしたが、栞の姿を浮かべながらアフレコしていました。
・本作は“スマホ”や“SNSに翻弄される若者”がテーマ題材となっていますが、本作を通して若い世代の皆様に伝えたいメッセージや注目してほしいポイントを教えて下さい。
寺西:この作品のテーマ、最後のメッセージでもあると思うんですけど、“自分は自分”というか、“自分を受け入れる”大切さが伝わればいいなと思っています。理想や、人と比べてしまいやすい時代だと思うんですけど、“自分を受け入れていいんだよ”というメッセージが伝わればいいなと思います。
齋藤:迫力のある音楽も見どころなので是非劇場のスクリーンで観ていただきたいですし、普段使っているスマホについても自然と考える時間になると思います。観終わった後にも、この世界観の余韻に浸っていただける作品になっていると思うので、そんな時間も含めて楽しんでいただきたいなと思います。
・寺西さんが長くお仕事されているこの業界は、どうしても他者と比べられてしまうことがあると思うのですが、寺西さんご自身も“自分を受け入れる”という考え方をされているのでしょうか?
寺西:10代の頃から悔しい思いをすることが多かったので、ある意味“自分を納得させる”というか、「そういうタイミングだったんだな。」と考えるようにしているかもしれないです。人と比べて、「自分がダメだ。」というよりかは「今はその人ね。じゃあ次は俺か。」みたいな考え方をすることができるようになったので、今は比較的“自分は自分”という風に受け入れられていると思います。
・齋藤さんは普段、スマホを見過ぎてしまう、SNSに没頭してしまうというご経験はありますか?
齋藤:あります。ショート動画とかはよく見てしまうんですけど、やっぱりSNSに自分が流され過ぎてはいけないなと、すごく感じています。
・先ほど寺西さんが齊藤さんのことを、「可愛い。映画で見ていた人。」という風にお話されていましたが、齋藤さんから見て寺西さんはどんな方ですか?
齋藤:(寺西さんが出演していた)オーディション番組を見させていただいていたのですが、常に自分の限界に挑まれているのが僕にはなかなか真似できないものなので、一緒に出演されていた皆様も含めて本当にかっこいいなと思っていました。舞台もやられていて、ものすごくお忙しいのに本当にすごいなと思います。優しいお兄ちゃんといいますか、包容力で包み込んでくださっている感じがして、今もすごく胸が温かいです。
寺西:めちゃくちゃ可愛い!まじで可愛いすぎる。
齋藤:いやいや…かっこいいです!
・本作には様々なLINEスタンプが登場しますが、お二人が普段よく使われるLINEのスタンプはありますか?
齋藤:最近出た機能の、メッセージにリアクションできるスタンプをよく使います。それなら相手に通知がいかないですし、“確認したよ”っていうサインにもなるのでよく使っています。
寺西:僕は、生牡蠣が「おはよう」「ありがとう」って喋っているスタンプを多用しています。あとは先輩グループのスタンプもあるので、あえて使うこともあります。
・先ほど寺西さんから、“自分を受け入れる”というお話がありましたが、一人の人間として考える“理想の自分”みたいなものがあればお伺いしたいです。
齋藤:理想の自分は、今のお仕事をずっと続けていきたいですし、日本中、世界でも活躍できる存在になりたいなとすごく思います。一生をかけて目指していきたいです。
寺西:“こういう人間になりたい”というのでいうと、動物や赤ちゃんに好かれる人間になりたいなと思います。大人の人間にはいくらでも取り繕えると思うんですけど、動物とか赤ちゃんに好かれるってきっと本物じゃないですか。
齋藤:わぁ…確かに。その通りです。
寺西:いやいや!半分ボケだったんですけどね!(笑)
・でも寺西さんはすでにそんなお人柄なんじゃないかなと思うのですがいかがですか?
寺西:いや、そうなりたいなとは思うんですけど、こんなことを考えている時点で邪な気持ちなので(笑)
・俳優としての理想についてはいかがですか?
寺西:今まではなんでもやりたいなというマインドで実際にも色々なお仕事をさせていただいてきたんですけど、自分の中や周りで色々と変化があって、“なんでもやりたいけどそうはいかない”みたいなことが増えると思うんです。それでも“やりたい”というのが僕の理想です。
『迷宮のしおり』
Tel:03-6712-5946
取材・記事:根市涼花