2024.09.06
#あの花が咲く丘で君とまた出会いたい #カラフル #ライオンのおやつ #余命一年と宣告された僕が余命半年の君と出会った話 #夜が明けたらいちばんに君に会いに行く #小川糸 #森田碧 #森絵都 #汐見夏衛 #泣ける小説
みなさん、普段小説は読みますか?あまり絵のない本を読むのが得意ではない、という方もいると思います。
私も少し前までは日常的に本を読むことはなかったのですが、面白い!と思える文庫シリーズや好きな小説家さんに出会ったことで、通学中スマホを見ていた時間が本を読む時間に変わり、本を読む時間が増えました。
ということで!今回は本を読むことの楽しさを知るきっかけになればいいなと思い、「私的!おすすめの泣ける小説」をいくつかご紹介したいと思います!
<あらすじ>
―時を越えて繋がれた絆。―
親や学校、すべてにイライラした日々を送る中2の百合。母親と喧嘩をして家を飛び出し、防空壕跡に逃げ込み、目を覚ますとそこは70年前、戦時中の日本だった。偶然通りかかった彰に助けられ、彼と過ごす日々の中、百合は彰の誠実さと優しさに惹かれていく。しかし、彼は特攻隊員で、命を懸けて戦地に飛び立つことが決まっていた―。
百合は、自分の命を捨てることに納得できずにいたが、彰の本当の想いを知る…。
<感想&追記>
涙なしでは読めない。戦争系の小説は経験したことがないからこそ現実味がなく、面白くないのではないかという勝手な偏見を持っていましたが、TikTokで何度も見かけるようになり読んでみると、本当に涙が止まらなかったです。別れが来ることのわかっている恋。百合のずっと自分のそばにいてほしいという気持ち。彰の自分が日本の未来を守らないといけないという責任感は強かった。
みなさんご存じだと思いますが、この小説は昨年12月に映画化されました。『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』という続編も出版されています。
<あらすじ>
―私の世界を変えてくれたのは、大嫌いな君でした。―
高2の茜は、誰からも信頼される優等生。しかし、青磁にだけは「嫌いだ」とはっきり言われてしまう。茜とは、正反対に、自分の気持ちをはっきり言う青磁のことが苦手だった。しかし、茜を救ってくれたのは、そんな彼だった。茜は、マスクを外せなかったり、必死に優等生を演じたり、それには他人に言い難い理由があった。そして彼もある秘密を抱えていた…。
<感想&追記>
タイトルにはどんな意味が込められているのだろう、と考えなが読んでいましたが、半分ほど読み進めても納得できる描写はありませんでした。しかし、終盤に差し掛かり読み終わったとき、そういうことだったのか!とタイトルの意味を理解したとき、鳥肌が立ち、涙が込み上げてきました。2人の恋愛模様だけでなく、茜と青磁の過去であったり、茜の家族との関わり方であったり、感動する描写がいくつかありました。
この小説も昨年、映画化されています。また、本作の『Another Stories』も出版されています。併せて読んでみてください!
<あらすじ>
生前の罪により、輪廻のサイクルから外された死んだはずのぼくの魂が、抽選に当たり、再挑戦のチャンスを得た。自殺をはかった少年・真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければいけず、前世で犯したあやまちの大きさをぼくが自覚したその瞬間にホームステイは終了する。真として過ごすうちに、ぼくは人の良し悪しが見えてくるようになる。
<感想&追記>
真の体にホームステイをし、日常を過ごしていく中で、家族のことや自分のことで悩んだり、様々な「色」に気づくぼく。あるシーンで、突然涙が溢れてきます。高校生が選んだ読みたい文庫NO.1に選ばれてもいるため、思春期真っただ中の学生のみなさんに、ぜひ読んでほしい1冊です。また、『ホームステイ』という名で、プライムビデオで映画化もされています。身の回りの世界が「カラフル」になりますように。
<あらすじ>
医師に余命を告げられた雫は、最後の日々を過ごす場所として、瀬戸内の島にあるホスピスを選んだ。そこでは、毎週日曜日、入居者が生きている間にもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」がある。
<感想&追記>
この小説は、第17回本屋大賞2位に選ばれました。私が本を読む楽しさに気づいたきっかけの小説です。読み終えたとき、すぐに友人に共有しました。その友人も気づいたら涙していたと言っていました。「死を迎えることは怖くない。」「日常のありがたみ。」色々なことを改めて感じることができました。死がテーマになっている小説にも関わらず、悲観的になるというより、暖かい気持ちになれるので、とても読みやすかったです!
<あらすじ>
―それは世界一、幸福な日々。僕たちの、切なくて儚い『期限付きの恋。』が始まった。―
高1の冬、早坂秋人は心臓病を患い、余命宣告を受ける。絶望の中、秋人は重い病気で余命宣告をされている桜井春奈と出会う。秋人は、死ぬのが怖くないという彼女に興味を持ち、だんだんと仲良くなるが、自分の病気のことは隠していた。自分はまだ恋をしていいのだろうか? 自問する日々に変化が訪れる。
<感想&追記>
先日Netflixで映画化され、ご存じの方も多いのではないでしょうか。期限付きの恋、ふたりが出逢ったのは、偶然ではなく必然だったんだろう。余命を宣告されたふたりが出逢ったことでお互いが、お互いの日常に光を注いぎ、明るい日々を過ごしていく姿がとても暖かかったです。この小説は、5つもの続編があります!まだ読めていないので、いち早く読みたいです。みなさんも1冊とは言わず、続編も併せて楽しんでほしいです!
今回は、5つの小説をご紹介しました。映画化されているものも多く、すでに知っているよー!という方もいたかもしれないですね。まだ、映画しか見たことがないという方は、原作には原作の良さがたくさん詰まっているので、ぜひ読んでみてほしいです!
私は最初の2つの筆者である、汐見夏衛先生の作品が大好きで、まだまだ紹介しきれていない小説がたくさんあるので、またご紹介したいと思います!みなさんが素敵な小説に出会えますように!😊
Tel:03-6712-5946
記事:西村衣湖
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