ブラインドグッズと言われる、いわゆる「ランダム商品」を皆さんは一度でも購入した経験があるのではないでしょうか?街中にあるガチャガチャや、アニメキャラクターをはじめとした缶バッジやアクリルキーホルダー、中におもちゃのあるバスボムなど、ランダム要素のある商品は数多く存在します。
しかし皆さんはランダム商品のメリットについて考えたことはありますか?ランダム商品は性質上何が当たるかがわからないため、運が悪ければ定価で欲しい商品を購入するよりも金額がかさんでしまうことからランダム商品はコストパフォーマンスが悪く感じられませんでしょうか。
しかし!ランダム商品は衰えるどころか進化しており、様々な形態のランダム商品が販売されています。生産側にとっては人気の無い商品も売ることができるため生産側にとってランダム商品を販売するメリットは多いように感じられますが、
なぜ消費者はあえてランダム形態の商品を購入するのでしょうか?
ランダム商品の醍醐味といえば「何が当たるかわからないドキドキ」を味わえることです。一見何が当たるかがわからないことは商品を購入するにおいてデメリットにも捉えられますが、目当ての商品が当たった時は定価以上の価値を感じることができ、その期待を購入するという方も多いでしょう。
ランダムの商品を購入する消費者の中には全種類コンプリートを目指す方もいます。もちろんランダムではない商品にも種類があり、全て購入すればコンプリートということになります。しかし、ただ定価で購入し全種類を揃えるのではなくあえてランダムで販売されているグッズを何セットも購入しコンプリートすることで、販売されている商品を規定数買うコンプリートとは違った達成感を味わうことができるのです。
また、ランダム商品の中から欲しい商品を1種類のみ何個も収集するといった消費者もいます。
街中やライブ会場などでアイドルやアニメキャラクターのグッズ一種類を大量につけた、いわゆる「痛バッグ」を持っている方を見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
上記はイメージです
ランダム商品の中からキャラクターや応援しているアイドルなど、「推し」のグッズ一種を無数に集めることで「これほど推しを愛している」というアピールをすることができます。
ランダム商品は前述の通り、欲しい商品が手に入らない可能性があります。そのため自分が引き当てた商品を欲している人を見つけ、自分が欲しい商品と交換をするという楽しみ方をしている消費者もいます。グッズをトレードすることでお互い欲しいものを手に入れることができるだけでなく、これにより同じ趣味を持った人と新たに交流を深めることができます。
ランダム商品は消費者にとって何が当たるかわからないドキドキ感、いくつも購入することでようやく引き当てたという達成感、目当ての商品を運よく引き当てたことによる喜び、またファン同士でグッズを交換することによって新たに生まれる交流などに価値を感じられることから、商品そのものよりも「ランダム商品を引く」という体験にお金を支払っているためランダム商品は人気が廃れることなく多くの人に愛され、進化を遂げているのではないでしょうか。
皆さんはこれについてどのように感じますか?