【YOUTHClip CINEMA GUIDE vol.31】今週の映画セレクション/『君と100回目の恋』
毎週月曜日にお届けする連載企画【YOUTHClip CINEMA GUIDE】今週の映画セレクション。
本コーナーでは、現役大学生で構成されたYOUTHClip編集部員が、いま観てほしいおすすめ映画をセレクトし、紹介します。
今回取り上げるのは、夏休み中の学生にぜひおすすめしたい青春&音楽映画『君と100回目の恋』です。
目次
1.キャストスタッフ&ストーリー
2.感動恋愛映画の巨匠・月川翔監督の魅せる純愛物語
3.音楽がもたらす感動の波
4.Z世代に届けたい理由

1.キャストスタッフ&ストーリー
キャスト:miwa 坂口健太郎
竜星 涼 真野恵里菜 泉澤祐希
太田莉菜 大石吾朗 堀内敬子/田辺誠一
監督:月川翔
脚本 大島里美
配給・制作プロダクション:アスミック・エース
しかし、気が付くと葵海は教室にいた。日付は事故の1週間前―。
動揺する葵海に、お互いに好きな想いをなかなか伝えられずにいるバンド仲間であり幼なじみの陸が言う。
「秘密を教える。俺、時間を戻せる。」
葵海の運命を変えるため、陸は時間を遡れるレコードを使い、何度も時を戻していたのだ。
「運命を変えられた。葵海はもう死なない。絶対に」
想いが通じ合った二人は、恋人として日々をやり直すため1年前に戻る。
そして、あの事故の日に失敗したライブをやり直すため、特別なラブソングの製作にとりかかる二人。
しかし、周囲が羨むカップルとして幸せな日々を送る葵海と陸だったが、陸のタイムリープには葵海への一途な想いとともに重大な秘密が隠されていた―。
「葵海のいない未来なんて、俺には意味がない」
陸が自分の未来をかけて自分を愛していることを知る葵海に、再び7月31日がやってくる―。
2.感動恋愛映画の巨匠・月川翔監督の魅せる純愛物語
本作の魅力の一つは、月川翔監督が描く、まっすぐで切ない純愛です。
主人公の陸と葵は、幼なじみであり、互いに特別な存在です。しかし、二人の間には、決して簡単には乗り越えられない「時間」という壁があります。陸は、愛する葵の未来を変えるために、何度も時間を巻き戻します。大切な人を守りたい。もう一度、あの瞬間に戻りたい。そんな陸の強い想いは、とても純粋である一方で、どこか切なさを感じさせます。
この映画が描いているのは、ただの運命の恋ではありません。限られた時間の中で、誰かを愛すること。そして、当たり前だと思っていた一日一日が、実はかけがえのないものだと気づくこと。だからこそ、二人の恋は観る人の心に深く残るのだと思います。
3.音楽がもたらす感動の波
そして、この映画を語るうえで欠かせないのが音楽です。
劇中では、陸と葵が音楽を通して心を通わせていきます。二人にとって音楽は、ただの趣味ではありません。言葉では伝えきれない想いを、音楽が代わりに届けてくれるのです。特に、二人が一緒に音楽を奏でる場面では、映像だけではなく、歌やメロディーそのものが二人の青春を彩っています。映画を観ている私たちにとっても、音楽は物語をより身近なものにしてくれます。楽しかった瞬間には、その曲を聴くだけで笑顔になれる。反対に、悲しい思い出と結びついた曲を聴くと、一瞬でその頃の記憶が蘇る。音楽には、そんな不思議な力があります。
この作品では音楽がもう一人の登場人物のような存在になっていて、物語の感動をさらに大きくしているのです。
4.Z世代に届けたい理由
『君と100回目の恋』が教えてくれるのは、未来を変えることの大切さだけではありません。
本当に大切なのは、未来を変えようとする前に、「今、この瞬間を大切にすること」なのではないでしょうか。
私たちは、失って初めて、その人の大切さに気づくことがあります。そして、「あの時こうしていれば」と後悔することもあります。でも、映画の中で何度も時間を巻き戻すことができる陸とは違って、私たちの人生にはタイムリープなんてありません。だからこそ、今日という一日を大切にしたい。大切な人に「ありがとう」と伝えること。やりたいことに一歩踏み出してみること。そして、自分の夢を簡単に諦めないこと。
この映画は、そんな当たり前だけれど忘れてしまいがちなことを、もう一度私たちに思い出させてくれます。
限られた時間だからこそ、人生は美しい。
この夏休み、ぜひ『君と100回目の恋』を観て、自分にとって大切な「今」について、少し考えてみてはいかがでしょうか。
Tel:03-6712-5946
記事:根市涼花