【YOUTHClip CINEMA GUIDE vol.37】今週の映画セレクション/『ブルーロック』
毎週月曜日にお届けする連載企画【YOUTHClip CINEMA GUIDE】今週の映画セレクション。
本コーナーでは、現役大学生で構成されたYOUTHClip編集部員が、“今観てほしい”おすすめの映画をセレクトし、その魅力をご紹介します。
今回取り上げるのは、公開から1か月以上が経った現在もなお上映が続く、大ヒット映画『ブルーロック』
今をときめく若手俳優が集結し、大人気漫画、アニメの実写化に挑んだ今夏一番の話題作です。
目次
1.キャストスタッフ&ストーリー
2.原作ファンも認めた実写化の魅力
3.楽曲が彩る圧巻のプレーシーン
4.だからZ世代に届けたい
1.キャストスタッフ&ストーリー
出演:高橋文哉
櫻井海音 高橋恭平 綱 啓永 野村康太 / K(&TEAM)
青木 柚 西垣 匠 富本惣昭
倉 悠貴 東 啓介 / 畑 芽育
窪田正孝
監督:瀧 悠輔
脚本:鎌田哲生
音楽:MON/KU 出羽良彰 西木康智 KAY Nic Gitter
制作:CK WORKS
配給:東宝
「日本サッカーに足りないのは、エゴだ――」
日本をサッカーワールドカップ優勝に導く革命的なストライカーを育成する施設
〝青い監獄〟(ブルーロック)に、全国の高校生FWたち300人が招集された。
勝ち上がれるのはたったひとり、敗者は日本代表入りの権利を生涯失うという熾烈なサバイバルマッチに、
己のサッカー人生をかけて挑む主人公の潔世一(高橋文哉)たち。
世界一“エゴイスト”なストライカーの座を掴み取れ ―― 生き残れるのは、誰だ?
2.原作ファンも認めた実写化の魅力
漫画作品の実写化では、キャラクターのビジュアルや声、動きなど細部にまで注目が集まり、原作への忠実度が求められることも少なくありません。とくに本作『ブルーロック』は、世界的な人気を誇るスポーツ漫画であることから、実写化決定の情報が解禁された際には、SNS上でさまざまな反響が寄せられました。個性豊かなキャラクターたちに加え、人間離れしたプレーの数々、そして現実には存在しないブルーロックという独特の世界観。こうした要素をどのように実写で表現するのか、原作ファンからは期待の声だけでなく、不安視する声も少なくありませんでした。
しかし、公開日を迎え、実際に劇場で本作を鑑賞した人々からは、次々と絶賛の声が。その評判はSNSを通じて瞬く間に広がり、原作ファンからも「このキャラクターは原作から飛び出してきたのかと思うくらい忠実だった!」「リアルでは無理だと思っていたプレーシーンが、実写で見られるとは……」といった感動の声が寄せられています。さらにSNSでは「実写化成功」という言葉も多く見られ、原作ファンの間でも本作のキャラクター再現度や迫力あるプレーシーンが高く評価されました。
3.楽曲が彩る圧巻のプレーシーン
本作の主題歌『モンストロ』を手掛けたのは、数多くのアニメ主題歌を担当してきたシンガーソングライターのAdo。スペイン語で「Monster=怪物」を意味するタイトルが付けられた本楽曲には、誰もが内に秘めている「怪物」を呼び起こし、誰よりも高みを目指して前へ進み、戦っていくという、作品のメッセージが込められているそうです。そんな『モンストロ』は、エンドロールだけでなく、本編中にも複数回使用されます。チームZの流れが劇的に変わる場面や、主人公・潔が覚醒を思わせるプレーを見せる場面など、つい前のめりになってしまうようなシーンで流れることで、観客のボルテージを一気に引き上げてくれるのです。サッカーは、必ずしも試合中ずっと大きな展開が続く競技ではありません。だからこそ、観客の熱を冷まさないよう要所で楽曲を効果的に挿入する演出が非常に巧みで、プレーの迫力と音楽の高揚感が重なった瞬間には、思わず引き込まれてしまいます。映像だけではなく、音楽によって『ブルーロック』ならではの熱量や世界観を体感できる点も、本作の大きな魅力と言えるでしょう。通常上映でも十分に楽しめる作品ですが、IMAXや4DXなどの特別上映で鑑賞すれば、映像や音響、さらには劇場ならではの臨場感も相まって、より迫力のあるプレーシーンを味わうことができるでしょう。
4.だからZ世代に届けたい
どの時代においても、スポーツを題材にした作品は、見る人の心を大きく揺さぶり、感動を与えてくれる色褪せないコンテンツです。とくに、部活動や習い事などでスポーツに熱中した経験がある人、そして現在進行形で何かに打ち込んでいる人にとって、これほど大きな刺激やモチベーションを与えてくれる作品はないのではないでしょうか。
本作『ブルーロック』は、自らのエゴをむき出しにし、夢をつかみ取るために戦う高校生たちの物語です。日本では、集団スポーツにおいて協調性が重視されることが多いなか、本作はその固定観念を大胆に覆していきます。招集された300人のFWの中から勝ち残ったたった1人が、ワールドカップに出場する日本代表のストライカーになれる。一方で、脱落した299人は、日本代表入りの権利を生涯失う。そんな天国と地獄の狭間でもがきながら、自分だけの武器を信じて戦う彼らの姿には、現実のスポーツとはまた違った迫力と魅力があります。
「誰かに合わせる」のではなく、「自分はどうなりたいのか」を問い続ける。そんな彼らの姿は、将来や夢について考える機会の多いZ世代の心にも、きっと強く響くはずです。自分の可能性を信じ、周囲に埋もれることなく、夢をつかむために突き進む。そのエゴと燃え盛る情熱を、ぜひ映画館の大スクリーンで体感してください。
Tel:03-6712-5946
記事:根市涼花