【YOUTHClip CINEMA GUIDE vol.21】今週の映画セレクション/『かがみの孤城』
毎週月曜日にお届けする連載企画【YOUTHClip CINEMA GUIDE】今週の映画セレクション。
本コーナーでは、現役大学生で構成されたYOUTHClip編集部員が、“今観てほしい”おすすめの映画をセレクトし、その魅力をご紹介します。
今回取り上げるのは、2018年に本屋大賞を史上最多得票数で受賞し、累計200万部突破のベストセラーのアニメ化『かがみの孤城』です。
目次
1.キャストスタッフ&ストーリー
2.孤独を抱えた7人が紡ぐ、優しく温かな物語
3.ラストで明かされる真実と巧みな伏線回収
1.キャストスタッフ&ストーリー
當真あみ 北村匠海
吉柳咲良 板垣李光人 横溝菜帆 ・ 高山みなみ 梶 裕貴 矢島晶子 ・ 美山加恋 池端杏慈 吉村文香 ・ 藤森慎吾 滝沢カレン/麻生久美子
芦田愛菜/宮﨑あおい
監督:原 恵一
原作:辻村深月「かがみの孤城」(ポプラ社刊)
脚本:丸尾みほ
配給:松竹
学校での居場所をなくし、部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。 ある日突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこには不思議なお城と見ず知らずの中学生6人が。さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」と告げる。期限は約1年間。 戸惑いつつも鍵を探しながら共に過ごすうち、7人には一つの共通点があることがわかる。互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。そしてお城が7人にとって特別な居場所に変わり始めたころ、ある出来事が彼らを襲う― 果たして鍵は見つかるのか? なぜこの7人が集められたのか? それぞれが胸に秘めた〈人に言えない願い〉とは? すべての謎が明らかになるとき、想像を超える奇跡が待ち受ける―
2.孤独を抱えた7人が紡ぐ、優しく温かな物語
本作の魅力は、主人公のこころだけでなく、城に集められた7人それぞれに焦点が当てられていることです。学校や家庭、人間関係など、それぞれが異なる悩みや傷を抱えながらも、城で過ごす時間を通して少しずつ心を開いていく姿が丁寧に描かれています。
ファンタジー作品でありながら、描かれているのは誰もが抱えうる孤独や不安といった現実的な感情です。登場人物たちがお互いに寄り添い、ときには支え合う姿からは、人のつながりの大切さを感じさせられます。派手な展開ではなく、一人ひとりの心の変化をじっくり描くことで、観る人の心にそっと寄り添うような温かさを生み出している作品です。
3.ラストで明かされる真実と巧みな伏線回収
本作の見どころの一つが、物語全体に散りばめられた伏線と、ラストで明かされる驚きの真実です。序盤で「オオカミさま」が発した言葉や、城で起きる出来事が物語が進むにつれて少しずつ意味を持ち始め、終盤にはそれらが見事につながっていきます。
城に集められた7人の関係性や、“鏡の中の城”に隠された秘密が明らかになる展開は大きな見どころです。伏線が回収されていく爽快感だけでなく、登場人物たちが抱えてきた想いや苦しみを知ることで、より深い感動へと導かれていきます。観終わった後には、もう一度最初から見返したくなるような緻密なストーリー構成も、本作ならではの魅力です。