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【YOUTHClip CINEMA GUIDE vol.06】今週の映画セレクション/『ほどなく、お別れです』

YC youthclip(YOUTH Clip 編集部)
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【YOUTHClip CINEMA GUIDE vol.06】今週の映画セレクション/『ほどなく、お別れです』

毎週月曜日にお届けする連載企画、【YOUTHClip CINEMA GUIDE 】今週の映画セレクション

本コーナーでは、現役大学生で構成されたYOUTHClip編集部員が、今観てほしいおすすめの映画をセレクトし、紹介します。

今回取り上げるのは、2月6日に公開された映画『ほどなく、お別れです』。葬儀プランナーという職業を題材に、人と人との”別れ”を丁寧かつ繊細に紡いだ本作。SNSには、「過去の大切な人との別れを思い出して涙が止まらなかった。」「こんなにリアルに描かれているのがすごい。」と実際に作品に触れた方からの感動の声が多く投稿されています。誰もが避けては通れない大切な人との別れをどう描くのか。まだその痛みを経験したことのない若い世代のみなさんにとっても、“いつか向き合う現実”として受け入れることのできる作品になっていると思います。

目次

 

1.キャストスタッフ&ストーリー

2.本作から得る学びの数々

3.三木監督が映し出す命の儚さ

4.だからZ世代に届けたい

1.キャストスタッフ&ストーリー

 

 

出演:浜辺美波 目黒蓮
森田望智/古川琴音 北村匠海 志田未来 渡邊圭祐
新木優子/野波麻帆 西垣匠 久保史緒里/原田泰造
光石研 本田隆朗
鈴木浩介 永作博美
夏木マリ

監督:三木孝浩

脚本監修:岡田惠和

脚本:本田隆朗

原作:長月天音「ほどなく、お別れです」シリーズ(小学館文庫刊)

主題歌手嶌葵「アメイジング・グレイス」(ピクターエンタテイメント)

配給:東宝

 

◇ストーリー

 

就職活動で連戦連敗を重ね、自身の居場所を見つけられずにいる清水美空。

彼女には、《亡くなった人の声を聴くことができる》という誰にも打ち明けられない力があった。そんな美空に、運命を変える出会いが訪れる。彼女の秘密に気付いた葬祭プランナーの漆原礼二に、「その能力を活かすべきだ」と、葬祭プランナーの道へと誘われたのだった。導かれるように葬儀会社「坂東会館」のインターンとして漆原とタッグを組むことになった美空は、一片の隙もなく冷酷とさえ思える彼の厳しい指導に心が折れそうになる。しかし同時に、誰よりも真摯に故人と遺族に寄り添う漆原の姿勢に気付き、出棺の際に優しく「ほどなく、お別れです」と告げる姿に憧れを抱いていく。
やがて美空と漆原は様々な家族の葬儀に直面する。妊婦の妻を亡くした夫、幼い娘を失った夫婦、離れて暮らす最愛の人を看取れなかった男─。それぞれが抱える深い喪失に触れる中で、二人は「遺族だけでなく故人も納得できる葬儀とは何か?」という問いに向き合い続ける。そして美空は、漆原の背中を追いかけるように葬祭プランナーを志すことを決心し、漆原もまた、その姿に徐々に信頼感を覚えるようになる。そんな中、常に冷静で完全無欠な漆原にも心を揺さぶられる過去があることを美空は知り…。自身にも、その不思議な力、そして家族との別れに向き合う時が訪れる。

2.本作から得る学びの数々

本作は、葬儀プランナーという職業をさまざまな角度から映し出しています。お葬式が実際にどのような流れで行われるのか、遺された人が何を担い、どのような選択をしていくのか。故人と遺族の双方が納得できる別れとは何か。これまで深く向き合う機会の少なかった問いを私たちへ投げかけます。Z世代のみなさんの中には、まだ喪主を務めた経験がない方も多いかもしれません。しかし、いずれ誰もが大切な人との別れに直面します。本作は、喪失にばかり目が向きがちなお葬式という時間の中で、遺された側にできることは何かを改めて考えさせてくれる作品です。

また物語では、”故人の声が聞ける”という特別な力が一つの救いとして描かれます。しかし現実では、亡くなってから想いを伝えることはできません。だからこそ、生きている今この瞬間に想いを届けることの大切さに気づかされます。後悔のない別れのために、日常の中でできることを問い直してくれる、そんな学びに満ちた一作です。

 

3.三木監督が映し出す命の儚さ

本作のメガホンを取ったのは、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話』などを手掛けた三木孝浩監督。

三木監督が描く“別れ”は、ただ悲しみを強調するものではありません。限られた時間のなかで育まれる想いや、何気ない日常の尊さを丁寧に積み重ねることで、失われていくものの重みをより鮮明に浮かび上がらせます。その繊細な演出があるからこそ、観客は登場人物たちの感情に深く寄り添い、やがて訪れる別れの瞬間に胸を締めつけられるのです。

本作でも、その持ち味は存分に発揮されています。まぶしい光に包まれた景色や、静かに流れる時間、ふとした視線の交差。そうした何気ない瞬間が積み重なることで、「いま、この瞬間」がどれほどかけがえのないものなのかを私たちに気づかせてくれます。

命の儚さを描きながらも、そこには決して絶望だけがあるわけではありません。限りがあるからこそ輝く感情や、失うからこそ気づける愛情があるのだと、三木監督は優しく、しかし確かに伝えてくれます。本作は、その視線がとりわけ純度高く映し出されたした一作だと言えるでしょう。

 

4.だからZ世代に届けたい

誰もが経験する“別れ”について改めて考えるきっかけを与えてくれるだけでなく、今この瞬間をどう生きるのか、大切な人とどう向き合うのか。そんな本質的な問いを投げかけてくれるのが本作です。家族や友人、恋人など、誰と観に行ってもきっと特別な時間を過ごせることでしょう。若く、まだ人生の終わりを強く意識することの少ない世代かもしれません。しかし、その瞬間がいつ訪れるのかは、誰にも分かりません。だからこそ、大切な人にはきちんと気持ちを伝えてほしいと思います。

本作は、その一歩をそっと後押ししてくれる作品です。ぜひ劇場でご覧ください。

 

 

Tel:03-6712-5946

 

記事:根市涼花

 

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