映画『チェイサーゲームW 水魚の交わり』で林月役を務めた、岡本望来さんに単独インタビュー!

・本作の見どころや、ご覧になった感想を教えてください。
この作品はすごく自然が豊かななかで撮影されていて、綺麗な景色や穏やかな雰囲気で描かれているのですが、ドラマとは違って、お母さんとママの間にバチバチした空気感が生まれています。でもきっとそれは7年間ずっと一緒に暮らしてきたからであって、感謝の気持ちを伝えるのが恥ずかしくなってしまったり、素直になれずに喧嘩してしまう気持ちは自分自身も共感する部分がありました。家事をしてくれたり、仕事をしてくれたり、当たり前のようにやってもらっていることへのありがたさを改めて感じることができて、普段はあまり言えないけれど感謝の気持ちを伝えてみようかなと思わせてくれるところが見どころだと思います。
・演じられた、月という役はどんな役でしたか?
最初、女性同士のパートナーの子供と聞いたときは、きっとそれなりのなにかを抱えているだろうなと思っていましたが、脚本を読んでみたら全然そんなことのない元気で明るい子だという印象を受けました。一見変わっているように見られるこの環境を普通で当たり前だと思えていて、お母さんとママが喧嘩しているときには空気を読んで場を和ませようとするようなすごく優しくていい子だと思います。

・月のキャラクターは岡本さんご自身と重なる部分もありましたか?
似ているところはたくさんありました!
夏休みの宿題を後回しにしてギリギリになって焦ってやり始めるところがすごく共感できて、「やらないと!」とは思いつつ夏休みを楽しみたい気持ちがいつも勝ってしまうので、月ちゃんの葛藤がよく分かりました(笑)月ちゃんとは性格が似ていたので、自分の素を生かしながら演じることができました。
・ではなにか特別役作りをされたというよりは、現場に来て自然に役に入ることのできるような感じだったのでしょうか?
そうですね。監督から、アドリブを少し入れてみようというお話があり、宿題をやりたくなくて駄々をこねるシーンでは手遊びで消しゴムをコロコロ転がす動きをつけました。これは私自身が普段、難しい授業中に分からなくなってしまったときにやる癖で、そういった細かい部分も月ちゃんに生かすことができたと思います。

・ご共演された菅井友香さん、中村ゆりかさんの印象をお聞かせください。
菅井友香さんは、イメージ通り優しくて、そのなかにもお芝居に対する真面目な部分も感じるような本当に素敵な方でした。中村ゆりかさんは元々クールな方というイメージがあって、すごく優しく話しかけてくれるんですけど、どこかやっぱりクールでかっこいいなと思いながらお話していました。
・撮影中で印象に残っているシーンはありますか?
静岡県伊東市というすごく自然豊かな場所での撮影だったのですが、季節が夏だったのでやっぱり虫はつきもので…。虫が本当に苦手でいつも叫びながら逃げ回っているので、こんな素敵なところに住んでみたいなとは思いつつも、虫の羽の音に鳥肌を立てながら「やっぱり無理かも!」と常に戦っていた記憶があります(笑)
・完成した本編をご覧になって印象に残ったシーンはありますか?
家の掃除をしているときに見つけた箱をお母さんとママと月ちゃんの3人で取り合うシーンが、撮影していたときも本編のなかで見たときも楽しくて印象に残っています。「戻りなさい!」と言われても、月ちゃんは絶対に1回で素直に帰る子ではないので、2回、3回戻って突進していくあのシーンは見ていてクスッと笑えるような微笑ましいシーンでした。
・この撮影を通して新たに得た知識や、学びはありましたか?
今回は役のキャラクターや演じ方について監督と話し合いすることが多くあったのですが、自分の意見をしっかりと伝えることが大切だと学びました。感じたことや思いついたことをお話することで、よりいいシーンを作ることができるんだと感じることのできた現場でした。

・今作は2人のお母さんとの関係性というのが軸となっていきますが、岡本さんの私生活で印象に残っているご家族とのエピソードを教えてください。
私は、お父さんとお母さん、お姉ちゃん、私、妹の5人家族ですごく賑やかな家だと思います。お姉ちゃんとは年も近くて趣味も合うのでとくに仲がよくて、一緒にお出かけするときにお互いの服を選び合ったり、おすすめのコスメをシェアし合ったりしています。家族でご飯を食べたり、遊びに出かけたり、自分の部屋はあるけれどみんなリビングに集まっていて、家族団らんで過ごす時間が多いです。
・月ちゃんは思春期で、家族に対して反抗的になってしまうような部分もありましたが岡本さんご自身はあまりないですか?
それはあります(笑)お姉ちゃんは抜けたんですけど、私が今絶賛反抗期中で(笑)
お父さんやお母さんになにか注意をされたときに無視してしまったり、イラっとしてしまうことがあって、「出た!反抗期だ!」と両親からよく言われるので「これが反抗期なのかぁ」と自覚しました(笑)
・「反抗期だ!」とツッコんでくれるご両親も寛大ですし、「これが反抗期かぁ」と素直に自覚する岡本さんも可愛らしくて、とても素敵な関係性ですね。本作への出演が決まったときはご家族もすごく喜ばれたのではないでしょうか?
マネージャーさんから「合格したよ!」と直接聞いたときにお母さんも一緒にいたのですが、すごく喜んでくれつつも安心した気持ちの方が強かったみたいです。オーディションに合格したときはいつも拍手して一緒に喜んでくれますが、今回は「受かってよかった」と安心してくれていました。お父さんは混乱していました(笑)

・最後に、これから本作をご覧になるZ世代のみなさまへ一言お願いいたします。
思わず写真を撮りたくなるような綺麗な景色のなかで撮影しているので、映像の美しさをぜひ感じていただきたいですし、バリエーション豊富な月ちゃんのお洋服や髪形にも注目してみていただけたら嬉しいです!
Tel:03-6712-5946
取材・記事・撮影:根市涼花