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赤荻瞳・渋谷女子インターナショナルスクール校長が語る「ギャル」とは?「Z世代のキャリア選択シリーズ」第3弾

2022.09.28

   

 

今、世の中から注目されているZ世代。

 

スマートフォンの普及やSNSの発達により、YouTuberやTikTokerといった新たな職業が生まれ、以前にはなかったキャリアの選択肢が見られる様になってきた。

 

このシリーズでは、これから就業を控えるZ世代に向けて、彼らのキャリア選択の一つの参考となるようなキャリアモデルを紹介していく。

 

第3回となる今回のゲストは、元 egg編集長で、現 渋谷女子インターナショナルスクール校長・赤荻瞳

 

 
 
 
 
 
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2018年3月に『 egg 』を復刊させ、約4年間編集長を務めた後、2023年4月に開校する「渋谷女子インターナショナルスクール」の校長に就任した彼女。

 

今回は、彼女のバックグラウンド・egg編集長時代のお話・ギャルへの思い・校長を務める「渋谷女子インターナショナルスクール」についてお話を聞いてきました。

幼少期時代に芽生えた「 ギャルマインド 」

 

ギャルとしての自覚が芽生えたのはいつでしょうか?

今、振り返ると、私は生まれた時からギャルだったんじゃないかと思っています。

 

小学校4年生くらいでeggやPopteenといったギャル雑誌を読み始めて、「あっ、うちギャルなんだ」って気付きました。もうその時から「数年後には、私は渋谷で過ごしているんだろうな」、と子供ながらに思っていましたね。

 

小さな時から凄く目立ちたがり屋で、幼稚園や小学生がよく着るキッズブランドのお洋服は着たくないなって思っていたのを覚えています。当時から、自分だけのお洒落がしたいと思っていました。

幼少期:赤荻瞳(渋谷インターナショナルスクール校長、egg元編集長)

 

この頃、親が109で服を買っていたので、そこについていって、お下がりを貰ったりして、親と共有してお洋服を着ていました。あとは地元にすっごく安いギャル系の服屋さんがあったので、そこで買っていました。中2〜中3頃からは、1人でも渋谷に通う様になってましたね。

 

– 生粋のギャルなんですね。所謂、”ませている”お子さんだったと思いますが、幼少期はどのような友人の方と過ごされたのでしょうか。

 

所謂、”いつメン”がいたんですけど、みんなお洒落が好きで、他の同級生の保護者の人たちから”ギャル軍団”って呼ばれていました。みんなで「私はegg買う!」「じゃあ私はnuts!」「私はPopね!」などと話し合って、色々なファッション誌を回し読みをしていました。(笑)

憧れていた高校への入学と退学

 

– 高校時代について教えてください。

私が小学生の時、eggでイケてる生徒がいる高校を格付けする企画があったんですよ。

大宮西高校が何度も1位になっていたので、小学生くらいの時からどうしても「大宮西高校に行きたい」という憧れがありました。

 

当時、倍率が凄く高くて、偏差値60以上無いと入学が難しい難関高校だったんですが、なんとか勉強を頑張って入学出来ました。ただ、私が入学する頃には清楚系の女の子の方が流行っていた時代で、ギャルと言える子はもう一割くらいしかおらず、想像とはちょっと違う部分がありました


入学後、私は渋谷と高校を行き来する生活で、週3、4は朝まで渋谷で遊んで、始発で高校に通うような一日を送っていました。そして、遂に、高1の終わりに同級生の子と一緒にギャルサーを立ち上げたんです。

 

ギャルサー界隈では年に2回、他のサークルと集客を競い合う大きなイベントがあって、絶対に集客1位を取ろう!、と頑張って集客をしていました。ただ、この時、ギャルサーの活動が忙しくなりすぎて、学校の勉強に追いつけなくなっていたんです。

 

その様な状況の中で、高校2年生の時に、修学旅行の事前学習に出席せず、先生から「連れていけないよ」と言われ、それがきっかけで高校を退学する事になりました。

高校に通っていたのは1年半ですが、他の人の高校3年分くらい、楽しめたと思っています!

高校退学後

 

– 高校退学後はどのように過ごされたのですか?

ギャルサーの活動をしていたので、ずっと渋谷にいましたね。高校3年になってサークルを引退してからは、知り合いの人にパートの仕事を紹介してもらって大学1年生の代の時に働き出しました。

 

勤務地は赤坂だったのですが、1年くらいして、やっぱり渋谷で働きたいという思いが強くなったんです。赤坂でのパートの仕事を紹介してくれた人は、渋谷にある今の会社の人なんですが、「渋谷で働きたい思い」を伝えたら、「俺の部下になれよ」と言ってくださり、19歳の時に入社を決意しました。

 

今の会社に入社直後は、みちょぱ(池田美優)さんの付けまつげを一緒に作ったり、ちぃぽぽ(吉木千沙都)さんのアイフォンケースを一緒に作ったりしました。

egg編集長への就任

 

– その後、egg編集長に任命されますが、経験した事の無い業務内容だったと思います。プレッシャーはありましたか?

あまりなかったですね。最初YouTubeでeggを復活させたのですが、YouTubeの知識が当時は無かったので、「勉強してやるしかないな!」って思っていました。

 

でも、本当に不安や悩みは無かったですね。絶対、ギャル好きな人はいると思っていましたし、逆に、ギャル好きからは新しいeggを見て「こんなのギャルじゃない!」などの批判もあるのだろうな、とは思っていました。

 

案の定、最初の方は全盛期の頃のeggと比較されて凄く言われていましたね。(笑)ただ、有難いことに直ぐに登録者数は1万人に達しました。

 

PRなどで話題にしてもらったのも達成の要因の一つだと思うんですが、そもそものブランドネームが大きかったので、私の力ではなく、先人の方達が作り上げたeggの歴史があったからだと思っています。

 

 

– 批判的なコメントがあった時、この方針であっているのかなどの不安は無かったですか?

特にありませんでした。ファッションやメイクなどは時代と共に移り行くものなので、当時の流行と比較しても仕方ありません。私なりの「今の時代っぽいギャル」を作っていこうと思っていました。

 

– ネガティブなコメントに対しても、気を落とさないマインドが凄いですね。

ありがとうございます。日本一ポジティブだと思います。いい意味でも悪い意味でも前向きに捉えるんですよ。ダメな時もありますが、全然ダメなのに前向きに考えてるから、「コイツ何考えてるんだろ」って思われてることも少なからずあると思っています。(笑)

 

– egg編集長時代はどの様な基準でモデルを選んでいたのですか?

eggという媒体にマッチしたルックスなのかどうか、というのは勿論、基準としてありましたが、一番重視していたのは、知名度があるなし関係なく、「自分のブランディングができているか」、「可能性を感じる子なのか」でした。

 

– 単純に「可愛い」だけで選抜基準しているわけではないんですね。

はい、個性があるかですね。今何十人のモデルちゃんがいて、その子達と同じキャラ、同じ個性がある子よりも、「あっ、この子新しい!」って思った子を取りたくなりますよね。

 

あとは今は動画の時代なので、面白さも重視しますよね。これから伸びそうだなって感じる子の方が、編集部としては楽しいです。

赤荻瞳が考える、昔と今の「 ギャル 」の違い

 

– 過去のギャルと現在のギャルを比べて、考え方、ファッション性、ライフスタイルなどの違いは赤荻さん的にどう感じますか?

ファッションについては、10年程前まで「このブランド着ておけばイケてる」みたいな風潮がありましたよね。109いけば間違いないみたいな考え方がありました。でも、今はファッションの幅が広がってきているので「このブランド着ておけばイケてる」といった風潮は無くなってきた様に感じます。

 

今の子はノーブランドでも、組み合わせ次第でオシャレに着こなしています。ハイブランドを身に着けている子でも、GUのワンピースを着たりする事は全然ありますからね。

 

遊び方も結構変わった風に感じますね。10年前はストリートで遊んでいたけど、今はライブ配信などに集まったりするなど、SNS中心で遊ぶ感覚になっていると思います。

 

10年程前はほとんどの情報源が雑誌しか無かった時代でしたが、今はSNSやインターネットの普及によって情報源が沢山あるので、流行っているものが毎日のように更新されている様に感じます。

校長を務める「渋谷女子インターナショナルスクール」について

 
 
 
 
 
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– 「渋谷女子インターナショナルスクール」と他の高校との違いは?また渋女の特徴を教えてください。

スタートアップの高校ということもあり、行事や校則など、様々な事を新しく自分たちの手で作り上げていく通信制サポート校になります。

 

柔軟性に重きを置きながら、生徒たちの発想力や個性を大事にするので、そういった点でも成長できると思います。

 

SNSメディアの作り方講座や、セルフプロデュース講座など、シブジョ(=「渋谷女子インターナショナルスクール」の略称)ならではの、現代に活かせる最先端カリキュラムがあるので、卒業後はどんな世界でも活かせる能力を手に入れられると思います。

 

– どんな子に向いている学校だと思いますか?

強いてあげるとすれば、行動力のある子、自分の力で生きていきたい、活躍したい子、世界で活躍したい、普通の人生で終わらせたくない、将来輝きたい子に向いていると思います。

 

– どんな学校にしていきたいですか?

日本一輝く女の子を輩出していきたいです。

 

– 赤荻校長からこれから入学を考える子へメッセージをください。

今まで育った環境や経験はぶっちゃけ関係ないです。

重要なのはこれからの高校時代をどう過ごして成長して行くかだと思います。人生を変えるのはまだまだ遅くない🤍シブジョで人生変えたい子、世界に羽ばたきたい子ウェルカムです😘

まずは渋谷に来よう🤍

赤荻瞳(あかおぎひとみ)プロフィール

1996年生まれ。埼玉県出身。高校中退後、ギャルサークル(ギャルサー)で活動。2015年に広告制作会社に入社、2018年3月に『egg』をWEBで復刊させ、編集長に就任。WEB版『egg』を運営するエムアールエーの社長も務める。2022年3月をもって編集長を退任。2023年4月に開校する「渋谷女子インターナショナルスクール」の校長に就任。

 

渋谷女子インターナショナルスクール:
https://shibujyo.com/

 

インタビュー:鈴木秀典 記事:竹井裕香

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