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劇場アニメ『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』で「安曇野りせ」役を務める原菜乃華さんにインタビュー!

2025.08.06

 

8月29日(金)公開の劇場アニメ『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』で「安曇野りせ」役を務める原菜乃華さんにインタビューさせていただきました。

 

 

【本作の見どころを教えて下さい。】

ワンダーランドの世界観がとてつもなく美しいのでぜひ劇場で体感していただきたいなと思います。りせのキャラクターは多くの方に共感していただけると思うので、りせが冒険を通してどのように成長していくのかという部分に注目していただきたいです。子供から大人の方まで色々な見方ができる作品となっていますので、ぜひ観にきていただきたいなと思います。

 

 

【りせは就職活動を行う中で、「みんなと同じようにやっているのに上手くできない」と葛藤する様子が描かれていますが、原さんご自身もそういったご経験をされたことはありますか? 】

「みんなと同じようにやっているのに上手くいかないんだよね。」というりせの台詞がすごく好きで、同じような想いを抱いたことは何度もあります。人と関わっていたら常にそう思うことばかりなので、乗り越えてきたというより、今もりせと同じ気持ちでいます。

 

【そのような時にはどう向き合ってこられたのでしょうか?】

みんな少しずつ変わっていると思うんです。りせも自分自身のことを、平凡でつまらない人間だと感じていると思うのですが、趣味が変わっていたりしますし、普通の人というのはいないと思います。なのでそこまで、自分だけがどうというのは考え過ぎなくてもいいのかなと常々思っています。

 

 

【声優を務められるのは本作で二度目となりますが、ご出演が決まった時の心境をお聞かせください。】

とてもびっくりしました。また声のお仕事をさせていただくことはもうないのかなと思っていたので、声をかけていただいたときはすごく嬉しかったです。前作の時に、プロの声優さんのすごさ、声優業の難しさを身をもって体感していたので、「できるかな。」という気持ちが大きかったです。

 

【前作のご経験が生きたと感じることはありましたか?】

すごくありました。前作の時よりも余裕をもってマイクの前に立つことができましたし、楽しかったです。やっぱり大好きなアニメの現場に携われているということがこの上なく幸せでした。あとは、ワンダーランドの世界の中で体を動かすシーンがとても多いのですが、声を乗せるための技術をそのまま生かすことができました。

 

 

【りせが祖母から「好きを大事にしてね。」と声をかけられるシーンが印象的でしたが、原さんがご自分の“好き”を大切にするために何か心掛けていることはありますか?】

一人の時間を作ることと、思ったことをメモに書き起こすということを意識しています。

 

【思ったことというのは具体的にどのようなことを書かれているのでしょうか?】

映画を観た時の感想は毎回必ず書きますし、自分の経験に紐づけて、きっとこのセリフが刺さったんだろうなと感じたことなども書き出すようにしています。

 

【一人の時間を大切にされているとのことですが、どのように過ごされているのでしょうか?】

アニメを一気見しています。あとは、人と会ったり、話したりしていると色々な発見や学びがあるので、一つ一つ振り返って消化する時間を作るようにしています。しっかり落とし込む時間を作らないと腑に落ちないといいますか、自分の身にならないなと感じるので、ちゃんと一人で考えを巡らせる時間が欲しいなと思います。

 

 

【りせは自分が進むべき道について悩むキャラクターでしたが、同じく就職活動に取り組む学生の皆様に向けて、原さんご自身が進む道を選択される際に大事にした方がいいと思うことや意識されていることを教えて下さい。】

もちろん自分が何をやりたいかというのはすごく大事だと思うのですが、それと同じかそれ以上に、人から何を褒められるかというのを考えると、とても楽になるなと思います。やっぱり人は得手不得手があるので、自然とできていたり、苦なく続けられていたら強いと思うんです。自分がやりたいことや好きなことを探しがちですが、自分が当たり前にしていることやできていることは誰かに言われないと気づきにくいなと思うので、これからどこかを伸ばすというよりは今褒められることや得意なことをお仕事にするというのも手だと思います。好きなものを仕事にするというのは、ただ純粋な娯楽だけではなくなってしまったり、好きなものが一つ消えてしまう可能性もあると思うので、幸せに過ごすための手段の一つとしてお仕事を考えられたらいいですね。

 

【原さんご自身もそのように言われた経験があるのでしょうか?】

「結局(今の仕事が)向いているんだと思う。」と言われたときはすごく腑に落ちた気がしました。楽しいことばかりじゃないけれど、それでも続けてこられているし、ネガティブだからこそ汲み取れる役の心情もあるので、そういうところを含めて「向いているんじゃないかな?」と言われたのはすごく記憶に残っています。

 

 

【今回、声優で人生初ラップに挑戦されましたがいかがでしたか?】

楽しかったです!緊張しましたが、一度テストをした後に監督の方を見たら頭の上で拍手してくださっていて、もうこれはいける!とすぐに撮って、このシーンはテイク2、3で終わりました。

 

【練習はされたのでしょうか?】

しました!でもあとはマイク前に立った後のノリとテンションでやり切りました。

 

 

【完成した作品を通して他のキャストの皆様の声を聴いた感想を教えて下さい。】

すごく豪華な声優陣の皆様が揃っていて、一緒にアフレコできていないのが本当に悔しいです。私は基本的にずっとアリス役のマイカ(マイカピュ)ちゃんとアフレコしていたのですが、自分で台本を読んでイメージしていたものと、マイカちゃんと隣同士になってアフレコしたものではやっぱり印象が違っていて、すごくアリスに引っ張ってもらっているなと感じました。りせ自身もそうですし、私自身もマイカちゃんにとても引っ張っていただいたアフレコ期間でした。

 

 

【アリスの魅力はどのようなところでしょうか?】

とにかく天真爛漫で自由奔放で、きっと忘れているだけでりせにもこんな時期があったんだろうなと思わせてくれるようなキャラクターでした。まだ心と頭がすごく柔らかくて、自分の心の声を素直に聞けるのがとても羨ましいなと思います。りせにとっても私にとっても憧れの存在です。

 

 

【原さんは芸能界で活動されている歴が長いですが、他人と比較して自分を卑下してしまうりせの境遇や悩みというのは共感される部分があったのでしょうか?】

りせの言葉やワンダーランドで問いかけられ続けるセリフは、もう全部グサグサとそのまま自分に刺さりました。「みんなと同じようにやっているのに上手くいかないんだよね。」というりせのセリフで、私は役作りが必要ないなと思うくらい、りせに近い部分があるなと感じました。

 

【今まで大きな壁に直面したときにはどのように乗り越えてこられましたか?】

落ち込みやすい性格は変わらないので、ネガティブな「自分はダメだ」という感情を原動力にしています。ポジティブな「頑張ろう」よりも、私は「人と比べてできない」という思いがある方が心が燃えて頑張れる気がしています。ネガティブなのも、結果的に行動に繋がれば悪いことばかりではないのかなと、気持ちが楽になりました。

 

 

【最後にZ世代の皆様に一言お願いいたします。】

私と同年代のZ世代の皆様にとても刺さる作品だと思います。りせはSNSに囲まれて生きているうちに自分の“好き”が分からなくなってしまった女の子で、きっと共感できるセリフや、ハッとさせられるような気づきがたくさんあると思うので、ぜひ観にきていただけたら嬉しいです。

 

作品概要

 

 
 
 
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