若年層に関する様々な
トピックスを発信するWEBマガジン

何かに打ち込んでいる人ってすごく素敵だなという印象をこの作品で受けました。みんなが奏でる音楽がとにかく素晴らしくて、ただの音楽映画だけじゃなくて、人間の温もりであったり、想いの矢印であったり、観る視点によって様々な捉え方ができることがとても魅力的だなと感じています。

潮ちゃんは窓ガラスを割るような女の子なので、観てくださる方々が引いてしまうのではなくて、どこか目が離せなかったりだとか、なんだかわからないけれど気持ちが伝わってくるといったような、共感の部分を大切にしていました。そのために、潮ちゃんの言動を分析して、寄り添うということを第一に考えました。潮ちゃんの行動にはこんな思いがある、というのを客観的に見て、理解を深めることを意識して役作りをさせていただきました。

潮ちゃんは、なにかを推すことや自分の好きを追求していく中で息苦しさを感じてしまったり、好きだからこそどうしようもなくなってしまったりしたときの行動が破天荒だけど繊細さを感じるような、すごく女の子らしい子だなと思っています。強いけれど強いだけじゃない、潮ちゃんだけが持っている強さがあるなと感じました。

ありました。潮ちゃんと同じで私ものめり込みすぎて離れてしまうタイプです。それこそ作品に入っているときは台本に集中したいので映画や小説などはあまりみないのですが、作品に入っていないときは食事や睡眠を惜しんで一気にみてしまうので、のめり込みすぎる前に「次の台本があるから切り替えよう！」と一旦離れる心情は潮ちゃんと同じですごく共感できました。

私の場合は両立することが苦手なのでひとつひとつと向き合うために、一個一個クリアにしていく、一旦離れるということを意識しています。

潮ちゃんは頭の中が清澄でいっぱいになってバイトも手につかないような状態になってしまっていて、私自身も作品に入っているときは切り替えようとしても日常生活に影響してしまうことがあるので共感できたと思います。

柳さんとは二度目の共演ですごく頼りがいがありました。川西さんが人見知りな部分があったので、監督と会議をして「私が心を開けるように頑張ります！」ということになり、現場では積極的にコミュニケーションをとることを意識していました。

私が考えた、なにかの物事に対してどっち派かというのをせーので答えてその理由を話すという、ドキドキクイズを通してコミュニケーションを深めていました（笑）

みなさんとコミュニケーションをとりながら仲を深めていく雰囲気が作品とリンクする部分もありましたし、ほぼ順取り（シナリオ通りに順番に撮影）だったからこそ気持ちの変化に身を任せられてすごくやりやすかったです。