5月3日より公開される映画「バジーノイズ」で主演を務める桜田ひよりさんにお話を伺いました。
印象的なシーンや転機になったシーンはありましたか?
潮と清澄が2人で海で音楽を作っているシーンと、海で音楽を作りながら清澄の前を潮が踊るようにはしゃぐシーンがとてもお気に入りです。見ていると、切ないけれどどこかあたたかいような心地よい時間が流れていて、全く波の違う2人がこのシーンでは1つの線になり、心と心が通じ合ったような感覚があったのでこの2つはすごく好きなシーンになりました。
清澄の才能のある部分をみて疎外感を感じたり、離れる決断をした時の潮はどんな心境だったのでしょうか?
客観的に見ると潮ちゃんの心境が読めないと思うのですが、疎外感を感じて離れる以外にもきっと感じることはたくさんあって、それを言葉にできないからこそ物理的に部屋を飛び出すという決心をしたと思っています。この場にいてもなにもできない、いてもきっと邪魔になってしまう、といったような複雑な心境を監督と話し合いながら撮影を進めていきました。
潮が清澄の音楽を聴いて「寂しくてあったかい」と表現していますが、桜田さんご自身が普段音楽を聴いていて心を動かされた経験はありますか?
感情を左右されることはあまりないのですが、私にとって音楽は日常の一部であり、聴かない日はありません。音楽があるのとないのでは時間の過ごし方やその日の自分のコンディションもだいぶ変わってくるので、心の安定として音楽を聴くことが多いです。
恋愛映画をやるときにはラブソングを聴くことが増えたり、元気な女の子を演じるときにはポップな音楽を聴いたり、役によって聴く音楽が変わることもあります。
「silent」での共演がある桜田さんだからこそ分かる、「バジーノイズ」においての風間監督のこだわりなどはありましたか?
「寂しいけどあったかい」っていうテーマみたいなものがやっぱりあって、潮ちゃんが出ていないときでも、潮ちゃんなにしているのかなと気になるような、人の存在を大事にするこだわりがあったと思います。
共演した川西さんはどんな印象でしたか?
私にとって川西さんはすごく清澄でした。普段話していて気さくで優しい方ですが、川西さんにしか演じられない清澄が存在して、きっと清澄を演じるのが川西さんじゃなければ潮もまた違った潮になっていたと思います。
一緒に暮らすけれど、恋人ではない2人の関係性は理解できますか?
私も人間的に好きという感覚があるので、異性とか性別を超えた人としての好きは絶対に存在すると思うので理解できました。
2人に恋愛感情はないのでしょうか?
私と風間監督の中では決まっているのですが、そこはあやふやにしておいた方がいいのかなという思いがあります。
潮は清澄のどんなところに惹かれたのでしょうか?
好きなことを全力で楽しんでいる、音楽を楽しんでいるところに惹かれたのだと思います。
関西弁でのお芝居はいかがでしたか?
方言に意識を持っていくと感情面がおろそかになって、感情面に意識を持っていくと方言がおろそかになって難しかったです。音源をいただいてセリフを覚えていて、現場にも方言指導の方がいらっしゃったので、その都度その都度ご指導いただいてすごく有難かったです。
関西出身の川西さんからなにかアドバイスなどはありましたか?
「僕も忘れちゃった(笑)」って言っていました(笑)川西さんが方言の指導を受けているのも見ました(笑)
作品の肝になるような監督とのディスカッションはありましたか?
「音楽だけがあればいい」というセリフが劇中にありますが、桜田さんご自身がこれだけあればいいと思うものはなにかありますか?
美味しいご飯です!(笑)
家で湯葉のしゃぶしゃぶを作って野菜などで巻いて食べることが好きで、この前も食べたいなと思いながら帰宅したらたまたま母が用意してくれていました。思いがけず湯葉のしゃぶしゃぶを食べることができていつも以上に美味しく感じました!
風間監督との再共演であり、主演でもありましたが現場ではどんな心構えで撮影に挑まれましたか?
現場を引っ張っていこうというよりは、みんなが心地いい現場にしたいなという想いが常にあるので、現場の緊張をほどきながらそっと見守るような気持ちでいつもお仕事させていただいています。
柳さんとは再共演でしたがいかがでしたか?
前回の共演は私が中学生の頃だったので、「大きくなったね!」から始まって現場でも穏やかに過ごすことができました。柳さんのベースを弾いているシーンはすごくかっこよくて、私は客席から見る機会が多かったのですが、世界一ベースが似合うんじゃないかなと思いながら見ていました(笑)
もし桜田さんご自身がバンドに参加されるならどの楽器を担当したいですか?
女の子がベースを弾いているギャップってすごくかっこいいと思うので、ベースを担当してみたいです!
ご自身もZ世代である桜田さんからZ世代のみなさまへメッセージをお願いします。
Theエモい映画で、どこか誰かに共感できる部分があったり、音楽を通して人の温もりだったり関係性を感じるような、心を動かされる作品になっています。観てくださった方にとって、大切な作品のひとつになれば嬉しいなと思います。
2024年5月3日(金・祝)公開
「バジーノイズ」
ストーリー何もいらない。頭の中に流れる音を、形にできればそれでいい。そう思っていた清澄は、好きなこともやりたいこともなく、他人の「いいね」だけを追いかけてきた潮に出会う。「寂しくって、あったかい」清澄の音楽に初めて心を震わせた潮は、たくさんの人にそれを届けたいと、SNSでバズらせる。潮に導かれバンドを組んだ清澄が、仲間と音を創り出す喜びに目覚めた時、突然、潮が姿を消す。心に開いた空洞に、どう対処していいか分からない清澄を、音楽はさらに新たな道へと導こうとしていた──。
■予告編
出演 井之脇海、栁俊太郎、円井わん、奥野瑛太、天野はな、駒井蓮、櫻井海音、馬場園梓 /佐津川愛美、テイ龍進
監督 風間太樹
原作 むつき潤「バジーノイズ」(小学館「ビックスピリッツコミックス」刊)
music concept desing:Yaffle
主題歌「surge」清澄by Takumi Kawanishi(JO1)@LAPONE Entertainment
音楽プロデュース:菊池智敦 音楽:坂本秀一
脚本:谷口恒平、沖野浩孝、風間太樹
制作:映画「バジーノイズ」製作委員会
製作幹事・配給:ギャガ
公式 HP:https://gaga.ne.jp/buzzynoise_movie/
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