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【話題沸騰】友だちがやってるカフェ/バーがZ世代でバズっている理由

2023.05.22

          

 皆さん!今話題沸騰中の「友だちがやってるカフェ」はご存じでしょうか?

「友だちがやってるカフェ」とは、その名の通り「友だち」が働いているカフェというコンセプトで営業されているカフェであり、実際に店員さんがお客さんをまるで友だちかのように接してくれるとのこと。

現在TikTokやInstagramなどのSNSで拡散され、Z世代を中心に大きく話題になっています。

友だちがやってるカフェ/バー公式Instagram

接客友だちという言葉は相反しそうですが、友だちのように接客とは一体どのようなカフェなのでしょうか?

そして友だちがやっているカフェはなぜ今話題になっているのでしょうか?

Z世代の「今」を追う、YouthClip編集部員である私が潜入し調査して参りました!

全く知らなかったという方も、これから訪れる予定の方も、是非参考にしてみてくださいね。

1.全員久々に会った「友だち」

 お店の前や店内は特に派手な装飾や変わった部分は無く、清潔感のあるごく一般的な飲食店という印象でした。

しかし、「友だちがやってるカフェ」は他の飲食店とは大きく違う点があります。

ドアの前に立つと、初めてお会いしたはずの店員さんから「久しぶり~!」「来てくれたの~!」と声をかけられるのです。

そして店内に入ると「よく来たね!」「席ここで大丈夫?」「今日は何にする?」などと、他の飲食店ではありえないフランクな言葉で接客をされました。

他の飲食店と大きく違う点。それは、ここには一般的な接客で使われる敬語は一切存在しないということ!

友だちかのような口ぶり、いわゆるタメ口で店員さんと「友だち」として楽しく会話をすることができます。

Yahoo!ニュース

店員さんが派手な服装をしているわけでも、店内に特別個性的な装飾が施されているわけでもありません。スタッフが友だちとしておもてなしをする、それだけで店内はまるで異世界にでも訪れたかのような非日常が広がっていました。

恥ずかしがってしまう方も多いと思いますが、恥じらいを捨ててノリノリで楽しむのがコツです。

2.メニューも「友だち」

飲食店では「すみません、〇〇(メニュー)を1つください」と店員さんに注文するのが一般的です。

しかし友だちがやってるカフェは接客だけにとどまらず、メニュー名も「友だち」一色なのです。

私が訪れた時間帯はちょうどバータイムだったのでアルコールドリンクがメインでしたが、なんといっても驚かされたのはそのメニュー名。

 

クラフトレモンサワーはレモンサワーくださいと注文するのではなく、「昨日からレサワ飲んでみたいと思ってたんだよね」。コーヒージントニックは「何か変わったジントニック飲んでみたいんだけど」と注文するという、メニュー名さえもタメ口という徹底ぶり。

なお、「いつも飲んでるやつ!」と注文するとランダムでアルコールメニューが運ばれてくるそうです。

私は今回(光の影響で一部見えにくくなってしまっていますが)「これってさ、夏にみんなで飲んだやつ?(トロピカルクローバークラブ)」を注文しました。

しかもただ注文したメニューを読み上げるのではなく、「あの夏めちゃくちゃ楽しかったな!」と、メニューに対して店員さん…いえ、友だちがメニューに関して会話を弾ませてくれます。無いはずの記憶が蘇ってきそうでした。

画面手前は先程私が注文したトロピカルクローバークラブ、画面奥は「コーラ使って何かカクテル作れる?(クラフトラムコーク)」です。

友だちがやっているというコンセプト色が強くはありますが飲食店としてのクオリティーも高く、トロピカルクローバークラブは口当たり柔らかでマイルドな甘みがとても飲みやすかったです。美味しくいただきました。

決済方法はオールキャッシュレスで現金は使用できないとのことでしたので、ご来店の際は気をつけてくださいね。

3.なぜZ世代に「友だちがやってるカフェ」が刺さったのか?

さて、先程まで「友だちがやってるカフェ」のレポートを友だちがやっているカフェについてご紹介しましたが、いったいなぜ「友だちがやってるカフェ」はこれほどZ世代の中で話題になったのでしょうか。

それには現代の若者の心をくすぐる非日常感がカギなのではないかと考えられます。

まず、「友だちがやってるカフェ」の大きな特徴であるタメ口接客は、アルバイトや仕事で敬語を使う機会が多数あるZ世代にとって衝撃的なものであり、それと同時にZ世代が好む斬新な働き方であったことが大きく関係していると考えられます。

最近、アップデートされていない考え方を持っている人に対して昭和の価値観という言葉が多く使われるようになりましたよね。多くのZ世代はお客様は神様だというスローガンを昭和の価値観と言い嫌う傾向にあります。

つまり、お客様は神様とは正反対の、客と店員がほとんど対等な関係で会話をすることができる「友だちがやってるカフェ」はZ世代が好む令和の価値観を具現化したカフェということになります。

そしてもう一つ考えられる理由として現在のコンセプトカフェとの対比が挙げられます。現在、メイドであるスタッフがお客様を「ご主人様」と呼び接客をするメイド喫茶、その他店内や提供メニュー、スタッフの衣装など様々な世界観でお客様を魅了するコンセプトカフェなど、多くの「非日常を味わう事ができる飲食店」が多数存在します。こうした多くのコンセプトカフェではスタッフとチェキを撮影できる機会が設けられていることもあるため、距離感の近さから男女問わず多くのZ世代に支持されています。

その反面、そのような非日常感を楽しめる空間を「敷居が高く入りにくい」「のめりこみすぎてしまうかも」と感じているZ世代も多いようです。しかし「友だちがやってるカフェ」はチェキ販売などのめりこみすぎてしまう要素がないことや誰でも気軽に入店できることから、まさにこのようなライトに非日常を感じたいというZ世代の希望に沿ったカフェなのではないでしょうか。

そして「友だちがやってるカフェ」は他のコンセプトカフェではNGな店舗が多い中、スタッフ含め店内撮影がOKで、誰でも気軽に発信することができます。こうした手軽さも売りになっているのでしょう。

4.まとめ

現在「友だちがやってるカフェ」がバズっている理由は

・従来の常識を塗り替える令和の価値観

・ライトな「非日常感」

・写真撮影OKで誰でも気軽に発信できる

 

ことであると考えられます。以上のことが今の若者にウケ、多くの媒体で発信され大きく話題になっているのでしょう。これからますます目が離せません!

 

Tel:03-6712-5946

 

記事:鹿野 七々華(Youth Clip編集部)

 

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