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【YOUTHClip CINEMA GUIDE vol.02】今週の映画セレクション/『街の上で』

2026.01.19

   

毎週月曜日にお届けする連載企画、【YOUTHClip CINEMA GUIDE 】今週の映画セレクション
本コーナーでは、現役大学生で構成されたYOUTHClip編集部員が、今観てほしいおすすめの映画をセレクトし、紹介します。

今回取り上げるのは、現在放送中のドラマをきっかけに再注目されている映画『街の上で』

2021年に公開された本作が、なぜ今あらためて注目を集めているのか。
その理由のひとつが、脚本・監督を務めた今泉力哉さんの最新作『冬のなんかさ、春のなんかね』が、現在日本テレビにて放送中であることです。

余白を生まないテンポ感や、万人受けするストーリー性が求められがちなドラマ界において、今泉力哉監督ならではの空気感が際立つ第1話が放送されました。
SNSでは、その独特な感触に戸惑いながらも、次第に惹かれていく声が続出しています。

すでに今泉監督作品の世界観に心を奪われた人も多いのではないでしょうか。

そんな今だからこそ観てほしい一作として、今泉監督が脚本・監督を務めた映画『街の上で』をご紹介します。

目次

 

1.キャストスタッフ&ストーリー
2.誰かの“いつかの一瞬”を切り取ったような空気感
3.それぞれの人生を想像させる、色とりどりのキャラクターたち
4.だからZ世代に届けたい

1.キャストスタッフ&ストーリー

 

 

出演若葉竜也
穂志もえか 古川琴音 萩原みのり 中田青渚
村上由規乃 遠藤雄斗 上のしおり カレン 柴崎佳佑
マヒトゥ・ザ・ピーポー(GEZAN)
左近洋一郎(ルノアール兄弟) 小竹原晋 廣瀬祐樹 芹澤興人 春原愛良 未羽 前原瑞樹 西邑匡弘
タカハシシンノスケ 倉悠貴 岡田和也 中尾有伽
五頭岳夫 渡辺紘文 / 成田凌(友情出演)

監督:今泉力哉
脚本:今泉力哉 大橋裕之
主題歌:ラッキーオールドサン「街の人」(NEW
配給:「街の上で」フィルムパートナーズ
配給協力:SPOTTED PRODUCTIONS

 

◇ストーリー

 

下北沢の古着屋で働いている荒川青(あお)。青は基本的にひとりで行動している。たまにライブを見たり、行きつけの古本屋や飲み屋に行ったり。口数が多くもなく、少なくもなく。ただ生活圏は異常に狭いし、行動範囲も下北沢を出ない。事足りてしまうから。そんな青の日常生活に、ふと訪れる「自主映画への出演依頼」という非日常、また、いざ出演することにするまでの流れと、出てみたものの、それで何か変わったのかわからない数日間、またその過程で青が出会う女性たちを描いた物語。

2.誰かの“いつかの一瞬”を切り取ったような空気感

今泉力哉監督作品の最大の魅力ずばり、フィクションを感じさせない日常感です。 登場人物たちは役として作られた存在でありながら、まるで私たちと同じ世界のどこかで生活しているかのようなリアルさを持っています。 それは出演者の自然な演技だけで生まれているものではありません。 セリフを噛んでもカメラを止めない長回しの撮影や、オール下北沢で統一されたロケーションなど、積み重なった細やかなこだわりが、主人公の生活や、この街で過ごしてきた時間を想像させるのです。 大きな事件が起こるわけでも、誰かが劇的に変わるわけでもない。 それでも会話劇や独特の“間”から生まれる笑いや、さりげなく回収されていく伏線の数々に、確かなプロフェッショナリズムを感じさせられます。 荒川青という、ごく普通の人物の日常と非日常の一部を切り取った本作は、自分自身を重ねながら観ることのできる、決して“他人事”ではない作品となるでしょう。

 

3.それぞれの人生を想像させる、色とりどりのキャラクターたち

主人公・荒川青を中心に、映画出演の話を持ちかける女性監督・高橋町子、撮影現場で出会う城定イハ、不器用な関係を紡ぐ川瀬雪など、印象的なキャラクターが次々と登場します。 脇役という言葉が存在しないかのように、誰もがそれぞれの人生を生きていると感じさせる描写が本作の大きな魅力です。 同年代の女性が目立つなかでも非常に印象に残るのが、古川琴音演じる古本屋の店員・田辺冬子です。冬子の働く古本屋の店長・かわなべは今は亡き存在で、既婚者のかわなべと冬子が不倫関係あったことが中盤に示唆されます。ですが本当は”既婚者ばかりと付き合ってしまう”という冬子の過去を知ったかわなべが、彼女と付き合うためについた静かな嘘だったのです。その背景を知ることで、二人の関係性は一気に立体的になり、まるでこの二人だけで一本の映画が成立してしまうのではないかと思えるほど、強い物語性を帯びてきます。青の物語の傍らで描かれる存在でありながら、確かに主役としての人生を生きていると感じさせる描写です。

さらに、今泉監督の代表作『愛がなんだ』で田中守を演じた成田凌が友情出演。当初は本人役としての出演案もあったものの、最終的には「朝ドラ俳優」という肩書きのみを反映した役柄として登場するという遊び心も、本作らしいですね。

 

4.だからこそ、Z世代に届けたい

誰かの成長や、大きな夢の達成を描く映画は数多くあります。しかし、本作の主人公・青は、物語の中で劇的に成長するわけでも、大きく変わるわけでもありません。 冒頭と結末で、人生が一変するような出来事は起こらない。でも、それこそが人生なのではないでしょうか。

青が必死に練習して臨んだ映画の出演シーンは、「下手すぎた」という理由で、あっさりとカットされてしまいます。 努力しても報われないこと、誰にも気づかれないまま終わってしまう瞬間が、この街には確かに存在します。 それでも青には、届かなかった想いを救い上げるかのように、本気で怒り、抗議してくれる人がいました。 その姿は、評価されなかった存在にも、確かな価値があったことを静かに証明していくのです。 「誰も見ることはないけど、確かにここに存在している」。 キャッチコピーにもなっているこの言葉は、青だけでなく、本作に登場するすべての“不器用な人たち”に向けられているように感じます。そしてそれは、他人を比べて自分を卑下してしまいがちな今の若者たちにも、静かに寄り添ってくれるメッセージではないでしょうか。 現在放送中のドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね。』とあわせて、ぜひ映画『街の上で』もチェックしてみてください。

 

 

Tel:03-6712-5946

 

記事:根市涼花

 

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