
2026.03.16

毎週月曜日にお届けする連載企画、【YOUTHClip CINEMA GUIDE】今週の映画セレクション。
本コーナーでは、現役大学生で構成されたYOUTHClip編集部員が、いま観てほしいおすすめ映画をセレクトし、紹介します。
今回取り上げるのは、今週の土曜日3月20日(金)に公開される映画『君が最後に遺した歌』。
『今夜、世界からこの恋が消えても』の道枝駿佑(なにわ男子)と三木孝浩監督が再タッグを組み、同作の原作者・一条岬の同名小説を映画化したラブストーリーです。
1.キャストスタッフ&ストーリー
2.「セカコイ」チームの再集結
3.音楽がつなぐ二人の物語
4.だからZ世代に届けたい
出演:道枝駿佑/生見愛瑠
井上想良/田辺桃子/竹原ピストル
岡田浩暉/五頭岳夫/野間口徹
新羅慎二/宮崎美子/萩原聖人
脚本:吉田智子
監督:三木孝浩
配給:東宝
ある日、クラスメイトの遠坂綾音に
詩を書いていることを知られた。
文字の読み書きをすることが難しい
“発達性ディスレクシア”の症状を抱える彼女に代わり、
僕が詞を書き、彼女が歌う。
“文字”のない君と、夢のない僕。
何かが欠けた者同士。
それは僕にしかできないこと、
そして彼女にしかできないことだった。
二人だけの歌、二人だけの居場所、
二人だけの秘密の暗号。
君と見つけた日々が、
たった10年しかないと僕は知らなかった。
あの時、言えなかったけど…本当は…。
国内興行収入15.3億円、観客動員数 120万人を記録し、韓国では邦画実写映画の歴代2位となる観客動員数122万人を記録した、『今夜、世界からこの恋が消えても』(2022年)。
通称「セカコイ」の熱狂から4年、監督:三木孝浩×音楽:亀田誠治×原作:一条岬、そして主演に道枝駿佑を迎え、“「セカコイ」チーム”が再集結。
本作のメガホンをとるのは、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016年)など、数々の恋愛映画を作り上げ、現在公開中の『ほどなく、お別れです』も大ヒットしている三木孝浩。音楽には、東京事変のメンバーであり、映画『糸』(2020年)で第44回日本アカデミー賞・優秀音楽賞を受賞など日本を代表する音楽プロデューサー・亀田誠治。そして原作は、デビュー作『今夜、世界からこの恋が消えても』で第26回電撃小説大賞を受賞した一条岬。脚本には『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(2013年)や『君の膵臓をたべたい』(2017年)などを手掛けた、ラブストーリーの名匠・吉田智子。そんな、日本映画界で一番の感動と共感を呼ぶラブストーリーを生み出し続ける、最高峰のクリエイターたちが集結し、今作の制作に挑みます!
音楽の才能をもつ綾音を演じるために、音楽プロデュース・亀田誠治バックアップのもと、およそ1年にも渡るボイストレーニングとギターレッスンに取り組んだ生見愛瑠の歌唱とギターにも注目です!
本作で大きな軸となるのが「歌」と「言葉」の関係です。遠坂綾音(温水愛瑠)は文字の読み書きが難しい“発達性ディスレクシア”という特性を抱えています。一方で、主人公・水嶋春人(道枝駿佑)は詩を書くことができます。
彼が言葉を紡ぎ、彼女が歌う。
それぞれが持っている力を掛け合わせることで、二人だけの歌が生まれていきます。
言葉を音楽に変えることで、これまで伝えられなかった想いが誰かに届く。本作では、音楽は単なる演出ではなく、二人の関係をつなぐ「もう一つの言語」として描かれています。
監督の三木孝浩は、これまでも繊細な感情を映像と音楽で表現してきました。本作でも、言葉だけでは表しきれない気持ちを音楽が優しく補い、物語に深い余韻を与えています。
『君が最後に遺した歌』は、そんな現代を生きる私たちに、「伝えることの難しさ」と「それでも届く言葉の力」を教えてくれる作品です。
完璧な言葉でなくてもいい。
うまく言えなくてもいい。
誰かを想って紡いだ言葉や歌は、きっとその人の心に残ります。
だからこそこの物語は、いまを生きるZ世代にこそ届けたい作品です。
不器用でも誰かを想う気持ちが、人の心を動かし、人生を少しだけ前に進めてくれることを、この作品は静かに教えてくれます。
Tel:03-6712-5946
記事:川村柚月