【YOUTHClip CINEMA GUIDE vol.13】『パリに咲くエトワール』
毎週月曜日にお届けする連載企画【YOUTHClip CINEMA GUIDE】今週の映画セレクション。
本コーナーでは、現役大学生で構成されたYOUTHClip編集部員が、“今観てほしい”おすすめの映画をセレクトし、その魅力をご紹介します。
今回取り上げるのは、絶賛公開中の劇場アニメ『パリに咲くエトワール』。
當真あみ、嵐莉菜らフレッシュなキャストが声優を務めたことでも話題の本作。アニメーションならではの繊細で華やかな映像美に加え、夢を追いかける2人の姿がまっすぐに胸を打つ、見どころ満載の一作をご紹介します!
目次
1.キャストスタッフ&ストーリー
2.パリの街並みを表現した映像美
3.夢を追いかける喜びと痛み
1.キャストスタッフ&ストーリー
出演:當真あみ 嵐莉菜
早乙女太一 門脇麦 尾上松也 角田晃広 津田健次郎
監督:谷口悟朗
原作:谷口悟朗・BNF・ARVO
脚本:吉田玲子
キャラクター原案:近藤勝也
配給:松竹
©「パリに咲くエトワール」製作委員会
◇ストーリー
20世紀初頭のパリ。そこに日本からやってきたふたりの少女が暮らしていた。一人は、夫を支えるよき妻となる将来を望まれながらも、画家を夢見るフジコ。もう一人は、武家の家系に生まれ、ナギナタの名手ながらバレエに心惹かれる千鶴。ある日、トラブルに巻き込まれたフジコを千鶴が偶然助けるが、それは幼い日に横浜で出会ったことがあるふたりの、運命的な再会だった。千鶴の夢を知ったフジコは、同じアパルトマンに住む青年ルスランの母オルガが、ロシア出身の元バレリーナであることを知り、レッスンを依頼する。東洋人であることで様々な壁にぶつかりながらも、ふたりは夢に向けて歩き出すが、ある日フジコの保護者である叔父さんが、
失踪してしまう。フジコと千鶴、ふたりはそれぞれの夢を掴むことができるのだろうか。20世紀初頭、パリ。異国の空の下、憧れを追いかけた少女たちの物語。
2.パリの街並みを表現した映像美
本作の舞台は20世紀初頭のパリ。エッフェル塔やルーブル美術館といった名所の美しさはもちろん、細やかな街並みまでもが忠実に再現されています。さらに、バレエは舞うように軽やかに、ナギナタはしなやかで迫力ある動きで描かれ、アニメーションならではの映像美に思わず目を奪われます。色彩豊かで輝くパリの景色は、夢を抱いてこの地を訪れたフジコと千鶴の目線を通して見ているかのように感じられました。
3.夢を追いかける喜びと痛み
フジコと千鶴は、それぞれ画家、バレリーナという夢を抱き、パリの街で奮闘します。夢を追いかける高揚感や没頭する喜びが描かれる一方で、自分よりも優れた存在に出会ったときの無力感や、両親からの否定など、理想と現実の間で揺れ動く苦悩もリアルに映し出されます。
それでもなお、何度でも立ち上がり、自らの手で夢を掴みにいこうとする2人の姿は、観る者に大きな勇気と希望を与えてくれます。そんな彼女たちを支える、周囲のキャラクターたちの存在にもぜひ注目したいところです。
4.だからZ世代に届けたい
15歳の少女たちが異国の地で大きな夢を追いかける本作は、夢を抱いている人、叶えるために奮闘している人、あるいは挫折の中にいる人まで、「夢」と向き合うすべての人の心に響く物語です。
何歳になっても夢を見ることはできますが、未来の可能性を大きく広げられるのは、今この瞬間かもしれません。自分には無理だと諦めてしまったり、周囲の声に臆してしまう前に、もう一度その想いに向き合ってみたくなる。そんな力が、この作品にはあります。フジコと千鶴のように、もがきながらも前に進み続ける姿が、きっとあなたの背中をそっと押してくれるはずです。大きな勇気と心揺さぶる感動を、ぜひ劇場で体感してみてください。
Tel:03-6712-5946
記事:根市涼花