しかし多くの芸能人がYoutubeに参入している現在、若者は本当にYoutube離れをしているのでしょうか?現役大学生である私が、Z世代の生の声を聞いてみました。
10代後半~20代前半のZ世代50人にアンケートを実施したところ、結果はこのようになりました。
Z世代の約半数がYouTubeを2時間以上視聴している反面、30分未満やあまり観ないという意見も目立つ結果になりました。デジタルネイティブと呼ばれるZ世代の約半数が、YouTube視聴時間が1時間未満というのは少々意外な結果ですね。
それでは現在のZ世代はYouTubeをどのように捉えているのでしょうか?
私はZ世代のYouTubeに対する見解を更に理解したく、長時間視聴しているユーザーとそうでないユーザーの意見を深堀りすることにしました。
毎日2時間以上YouTubeを利用しているZ世代はどのような時にYouTubeを視聴しているのでしょうか?
調査の結果、娯楽のために観ているという意見も中にはありましたが大半を占めていたのは
・メイク動画やヘアアレンジ動画などを参考にするために視聴している
・作業用、睡眠用BGMとして利用している
・ドライヤーで髪を乾かしている時やご飯を食べている時などの「ながら」利用
【Z世代から支持されている、参考になるメイク動画】
【作業用BGM】
一方、YouTubeをほとんど利用しない・短時間のみ利用するZ世代にYouTubeをその理由を調査したところ、
・長時間動画を観続けることが苦痛であるためあまり観ない
・InstagramのリールやYouTubeShortといった短い動画を好むようになり、長い動画は基本的に見ない
・映画のサブスクリプションに加入してから視聴する時間が減った
といった、以前までYoutubeに求めていた娯楽を他のコンテンツに求めるようになったという意見が多く見られました。
調査の結果、Z世代はYouTubeに楽しさや娯楽を求めることから、次第に「生活の一部」として利用し始めていることがわかりました。需要が変化したことで再生回数が伸びる動画の内容も変化していき、従来まで再生回数が伸びていた動画が伸びなくなったことから「若者はYouTube離れしている」という噂が流れたのではないでしょうか。
時代の変化によりYoutubeの利用用途や好まれる動画も変化していますが、多くのZ世代はYouTube自体から離れたわけではないということがわかりました。今後のYouTube市場は「Z世代の生活にいかに密着することができるか」がカギになってくるのではないでしょうか。