2025年10月17日に公開する『ストロベリームーン ー余命半年の恋』で瑞々しくも切ない純愛を繰り広げる純朴な同級生「佐藤日向」役を務めた齋藤潤さんにインタビューをさせていただきました。
オーディションの話をいただき、原作を読んだ時から「佐藤日向」という役に憧れを持ち、必ず演じたいと思っていたので、決まった時は本当に嬉しかったし、準備をどのように進めていくのか、撮影に向けてどのように日向と向き合うか、生きていくかを楽しみに考えていました。
日向くんには似ているというより…どちらかというと近いものを感じています。演じる中で、日向くんのまっすぐさや生き様にすごい勇気付けられて、日向くんに引っ張ってもらうような、日向くんに背中を押してもらうような、そんな瞬間がたくさんありました。日向くんに対して共感することや近いものがあるからこそ、ありのままに飾らない姿というのが、この作品から生まれる「尊さ」につながると思います。これは原作を読んだ時から感じていたことでした。役作りでも、日向くんとして現場に立つ上で、純粋さや尊さがすごくキーポイントになっていたなと感じています。
日向くんみたいに女の子に引っ張られて輪の中に入っていくようなことはできないかもしれないです…(笑)。ただ、影響を受けた部分はたくさんありました。日向くんは、優しくて本当にかっこいい人なので、尊敬という気持ちが大きかったです。原作を読んだ際、日向くんの優しさに憧れを持ち、希望を持ち、そういう人になりたいと思わせてくれる光のような存在でした。自分と考え方や行動が近かったとしても、日向くんにしかない彼の思いや、それを体現できる素直さはかっこいいなと思い、たくさん影響を受けました。
とにかく飾らないようにすることを心がけていました。偽ったり、盛ったりもせず、”ありのままでいる”ということを大事にしました。そこが自分の目標でもありました。役に入る前は、自然に触れたり、日向くんの好きなものや好きなことに触れたり、自分自身の「居心地が良い」と思うものを大事にしました。植物や自然などに触れて共存をする、というのが日向くんの生き様にも現れていると思うので、僕自身もそこを感じることを意識していました。実際に足を運んで、観て、触れて、呼吸をする、というのが演じていく上での大事な準備になったなと思います。
日向くんを演じられるのはこの作品でしかないなと、改めて知ることができました。この120分という限られた時間の中で、佐藤日向という人物の魅力だけでなく、萌ちゃんに与えられた人生について深く考えることで、日々生きていく中の1秒の重みと尊さを体感することができました。
あみちゃんのおかげで、自分としても日向くんとしても、しっかり乗り越えることができていたと思います。あみちゃんのかっこよさと、責任感の強さを身近で感じることができ、本作の後に撮影したドラマ「ちはやふるーめぐりー」でも支えてもらい、引っ張ってもらっていました。自分たちが目指すところに対してブレることのなく、目標を見失わない姿がずっとあったので、僕が少しブレてしまいそうな時には、引っ張って元に戻してくれるような、そんな存在でした。
演技の相性といわれると難しいですが、あみちゃんを見て頑張ろうと思える気持ちは、日向くんとしても、僕としてもとてもいい関係性だと感じています。これがお芝居に反映されていたら嬉しいなと思います。
とにかく楽しかったです。このシーンはアドリブが多かったので、細かいところは、みんなで段取りをしながら自分たちで形にしていきました。不安も感じていましたし、アドリブに対して緊張をしていましたが、みんなに支えられながら取り組むことができました。雨のシーンも楽しかったし、笑顔がたくさん見れるような雰囲気でした。監督に急遽言われたアドリブも加えたりしながら撮影をしていたので、とても楽しかったです。
同年代のキャストの皆んなには、支えてもらっていた部分がとても大きかったです。日向くんとして”存在をする”ということが僕の目標でしたし、これを実現するには、黒崎煌代くんや吉澤要人くんなどの力がないと実現することができなかったと思います。同世代とは思えないくらい、色々な場面で支えてもらいました。
撮影期間中に自分が至らなかったり、及ばない部分があると感じることが何度もありました。その際に、お芝居は1人ではできるものではないと改めて感じましたし、酒井監督やスタッフの皆様も優しく支えてくださっていたので、そのおかげで1日1日を乗り越えることができました。
クランクイン前から監督と1対1でお話しさせていただく時間をたくさんとっていただきました。監督の作品に対する愛に、支えていただくことがたくさんありましたし、日向くんにずっと寄り添ってくださり、助けていただきました。
僕は追いたいです。日向くんも最初は追われていたかもしれないけれど、内心は少し追っていた部分もあったのではないかなと感じています。そこは違うように見えて、すごく似ていると思いました。でも追いたいです!!!
オーディションでこの役は決まったのですが、このように演じてほしいというようなお話しは少なかったように感じます。監督から日向くんが萌ちゃんを見る目線や、萌ちゃんへの想いを第一に大事にしてほしい、と指示をいただいていたので、そこを大事にしながらお芝居へ取り組みました。
出来上がった映像を観て、世界が繋がったなと感じました。少年の日向くんだけではできない、大人の日向くんがいるからこそ、少年の頃の日向くんが成り立つんだなと、心から感じました。とにかく温かく、背中を力強く押してくれるような映画になったなと感じました。
醤油工場のシーンで初めてお会いしました。日向くんについてやお芝居のことをお話しする時間もなく、僕自身が思う日向くんをそのまま演じさせていただきました。完成した作品を観て、杉野さんは僕なりの日向くんのイメージに合わせながら大人の日向くんを演じてくださったのかなと感じました。
日向はまっすぐで、純粋無垢で、萌ちゃんが本当に好きで、”好き”という気持ちとまっすぐに向き合える男の子だなと感じます。そんな日向くんの魅力がこの映画の見所にも直結しているのではないかと思います。
カワケンが女子生徒に手紙を渡されて、「ごめん俺無理」といい、日向がその後萌ちゃんに「早めに返事お願いします」といわれてみんながびっくりするシーンが好きです。
原作を見た時に感じたことは、全世代が見ても、感動できるポイントがたくさんあるなと思いました。主人公の萌ちゃんの気持ちであったり、親友のうららであったり、お父さん・お母さんなど、この映画に生きるみんなが、誰かを思って行動するという優しさを強く感じていただける作品ではないかなと感じました。原作は日向目線であったところが、脚本では萌ちゃん目線に変わり、周りを取り囲むみんなも、強く生きる萌ちゃんも、とても輝かしいものだと、より鮮明に想像をすることができました。これが映像になった時に、どのように完成するのかなと、とても楽しみな気持ちになりました。そして、僕も頑張ろうと思いました。
萌ちゃんや日向くんなど、この映画に生きる素敵なみんなが本当に優しくて、温かいので、そこを感じてほしいというのが一番です。そして、恋愛だけでなく、家族愛や友情愛なども丁寧に描かれているので、皆様のことを温かく、優しく包み込んでくれるのではないかと思います!僕個人としては、この作品が皆様にとって、明るく背中を押してくれるような存在になれたら、嬉しいです。
まず、この映画をぜひ観ていただきたいです!自分が持っている目標や、今目の前にあるものを、改めて大切にしようと思える機会になったら嬉しいです。また、映画と触れていない日々の生活も、より豊かなものになればいいなと感じています。そんな皆様のことを心から応援しています!!僕も頑張ります!!
『ストロベリームーン ー余命半年の恋』
2025年10月17日 全国ロードショー
「日向君、ストロベリームーンって知ってる?」
當真あみ / 齋藤 潤
杉野遥亮 / 中条あやみ 池端杏慈 / 黒崎煌代 / 吉澤要人 / 伊藤健太郎 / 泉澤祐希 / 池津祥子 / 橋本じゅん / 田中麗奈 / ユースケ・サンタマリア
原作:芥川なお「ストロベリームーン」(すばる舎)
脚本:岡田惠和
監督:酒井麻衣
配給:松竹
(C)2025「ストロベリームーン」製作委員会
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/stmoon-movie/
公式 SNS:stmoon_movie(https://www.instagram.com/stmoon_movie/)