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若者が2000年代のデジタルカメラに夢中な理由。止まらないY2Kブーム。

2023.01.18

        

「Y2Kブーム」は2021年~2023年現在まで一向に止まることを知らない。
-このムーブメントは一体どこまで続くのだろうか?-

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2022年12月、とあるパーティー会場に足を運ぶと、今を生きる若者たちはダンスフロアで夜通し踊り明かし、その思い出を写真や動画に収めようとカメラのフラッシュがあちこちで飛び交っていた。今の時代、当然の様にスマートフォンで撮っているかと思いふと目を向けてみれば、若者達が手にしていたのは、スマートフォンではなく約20年前に活躍した「オリンポス」や「富士フィルム」と言ったデジタルカメラだった。
 
 
 
 
 
 
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スマートフォンを使うことがメジャーな今の世の中で、あえてデジタルカメラを使い、自然体でカメラの前に立ち、最高にキラキラとキメている若者達が確かにそこに存在した。
 
今現在もスマホカメラの高画質・高機能が追求され続けている世の中で、若者達はあえて約20年前に人気絶頂だったデジタルカメラを使うことにナゼ夢中になっているのだろうか?

若者が2000年代のデジタルカメラに夢中な理由
〜「デジタルカメラの美学」に目覚めた若者達。〜

 

今正に世の中を席巻している「Y2K」ブームは、「※リバイバルファッション20年説」により引き起こされたが、それに乗って2000年代のガジェットブームが到来したのは自然なことだった。

 

リバイバルファッション20年説:20年という月日が経過すると、当時の世代を生きた若者達からそのブームは忘れ去られるが、世代交代をした新たな若者達には20年前の流行が新鮮で新しく、刺さるものとなること。

 

 
 
 
 
 
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トレンドの最先端を行く世界的トップモデル・ベラ・ハディッド、TikTokker・チャーリー・ダミリオ、モデル・ミア・レーガンなどの世界的インフルエンサーやモデルがインスタを更新する度に「デジタルカメラ」を楽しんでいる様子を見てしまえば、わたしたちが真似し始めるのも当然の流れ。
 
ただこれは「デジタルカメラ」の良さを知るキッカケの一つに過ぎない。
 
生活の中でもはや当たり前になっているiPhone14 Proに搭載されている48 メガピクセルの高画質カメラに慣れてしまっている私たち若者が「デジタルカメラ」を手にしてしまえば、「デジタルカメラの美学」というものに気づかずにはいられない。
 
「デジタルカメラ」は、最新カメラでは出せない、鮮明だがどこか夢のようにおぼろげな雰囲気を纏い、ぼやけ、決して全てを完璧にはっきりとは見せない、そんな雰囲気や味を出してくれる。そんな「デジタルカメラの美学」を知ってしまえば、今を生きる若者にとってそれは新鮮そのものであり、夢中になるのは必然だ。
 
 
 
 
 
 
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デジタルカメラをすぐに手に入れられなくとも、手軽にデジタルカメラやフィルムカメラの写真を再現してくれる「Hisptamatic」や「Dazz Cam」などのアプリで当時のレトロ感表現が可能。これらのアプリの需要は2023年現在も伸び続け、何千ものダウンロードが行われている。

 

TikTok上ではハッシュタグ〈#digitalcamera〉は、約2億回視聴数(2023年1月18日現在)を超え、デジタルカメラで撮影する様子や、自身が使っているデジタルカメラの紹介、おすすめデジタルカメラの紹介ビデオなどが多く溢れている。

@celineaschehoug obsessed🫶🏽 #foryou #digitalcamera #rome ♬ original sound – Phoebe

正に今トレンド逆行の中で今を生きる若者は、当時のガジェットを通して2000年代の当時の流行りを現代で体験し、感じ夢中になっているのだ。

まだまだ続く「Y2K」リバイバルブーム。

今回は、「若者が2000年代のデジタルカメラに夢中な理由」について紹介した。

 

「デジタルカメラ」は決して全てを完璧にハッキリと見せない美学を持っており、結果、リバイバルブームと共に皆夢中になっているが、深掘りして行くと、根本は皆「SNS」の魅せ方を中心に考え動いており、SNS上での魅せ方のトレンドの一つが、たまたまデジタルカメラだったのだと考えると、私たちはこうしてまた無意識の内に「SNS」に支配されているのかと、「SNS」の影響の大きさを改めてヒシヒシと感じる。

 
 
 
 
 
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今日を生きる若者達は、今も街のどこかで「デジタルカメラ」を片手に、正この瞬間を小さなカメラの中に収め続けている。
 

【おまけプチ情報】デジカメ以外に今若者が夢中のガジェット
ーカッセトテープー

 

カセットテープは、当時若者間の間で〈お洒落なユースカルチャーの先端をゆく花形アイテム〉として、1970年代後半から1980年代にかけて(2000年代もギリ続く)大ブームを起こしたアイテムだ。

 

CDが売れなくなっているこの時代、タワーレコードに足を運んでみると、CD以外にレコードやカセットテープなどが同時に多く陳列されている。レトロブームが巻き起こっている今、音楽好きの若者らは大人達の中に混ざり、時間を忘れるかの様にアーカイブミュージックを漁る。

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今音楽市場の中で最もアツいと言われているK-POP界では、ニューシングルを出したと思えばレトロブームに合わせ、CD以外にも「カセットテープver.」を作り、同時リリースをしているグループは少なくない。

 

記事:竹井 裕香

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