こども家庭庁の「#こどもまんなかアクション」の一環として、株式会社エイチジェイが大学生3名を対象にグループインタビューを実施しました。
このプロジェクトは、子どもが生きやすい社会をつくるために、子ども時代に感じた社会や大人への不満を振り返り、課題や解決策を考えることを目的としています。
今回、その様子を見学し、議論の内容をまとめました。
今回のインタビューには、ダンス専攻の大学生や企業でインターンをしている学生などが参加。
小学生時代を海外で過ごした経験のある学生もおり、多様な視点で意見が交わされました。
小学校→中学校→高校の順で、「不満の洗い出し→発表→ボトルネック分析→解決策検討」という流れで議論が進められました。
■主な不満
・給食のルールが厳しすぎる:
食べるのが遅い子は休み時間を削られたり、次の授業に遅れることがあった。少食の子どもや、特定の食べ物が苦手な子にとっては大きな負担になっていた。
・大人の叱責が怖い:
間違えることが多い時期なのに、「何やってるんだ」と強い口調で怒られることが多く、大人の目を気にするようになった。
・比較されることが多い:
親や先生が周囲の子どもと比べることで、プレッシャーを感じてしまう。
・本音を言いづらい:
悩みがあっても「怒られるかもしれない」と思うと、大人に相談できなかった。
・自由が少ない:
好きな食べ物を選べなかったり、国によっては一人で外出できないなど、行動の制限が多い。
■ボトルネック
・給食の食べ方のルールは学校によって差があり、柔軟な対応が求められる。
・大人が子どもを正すことが優先され、精神的な負担が考慮されにくい。
・本音を言えない環境が、子どもにとっての安心感を損ねる要因になっている。
■改善策
・給食の量を選べるように「大・中・小」のサイズを用意する。
・間違いを責めるのではなく、学びの機会として大人が対応する。
・子どもが気軽に本音を話せる仕組みをつくる。
■主な不満
・年功序列の文化が根強い:
学年間での上下関係が厳しく、自由に発言しづらい環境があった。
・テストの結果が公になる:追試の教室が公開されることで、周囲に知られてしまい、いじられることがあった。
・メイク禁止のルール:
自由な自己表現ができず、息苦しさを感じることがあった。
・いじめの対応が不十分:
いじめを受けても、先生が対応してくれないケースが多く、逃げ場がなかった。
・お小遣いが足りない:
運動部の活動が厳しく、間食をとる必要があったが、金銭的に難しかった。
・遊び場が少ない:
外で遊ぼうとしても、近所から苦情が入り、制限されてしまうことがあった。
・塾の対応に不満:
成績を重視するあまり、生徒の志望よりも塾側の意向が優先されることがあった。
■ボトルネック
・先生の「完璧であるべき」という概念が根強く、ミスを認めづらい空気がある。
・いじめの被害者が「悪い」と思われたり、周囲の目を気にして相談しづらい環境になっている。
・いじめをする側にも精神的な問題があるケースがあり、加害者側のケアも必要。
■改善策
・いじめ担当の専門課を設けることで、対応を強化する。
・全生徒が定期的にカウンセリングを受ける仕組みをつくる。
・いじめ被害者のための居場所を増やし、保健室以外にも逃げ場を用意する。
・先生ではなく、大学生などの年齢の近い相談役を配置することで、気軽に話せる環境をつくる。
■主な不満
・お金に関する悩みが増える:
学費や塾代、受験費用などが負担になり、金銭面の問題を強く意識するようになった。
・税金の使い道が不透明:
学費が高いのに、何に使われているのかわからないと感じることがあった。
・SNS上での誹謗中傷:
匿名で悪口を書かれるようになり、精神的に苦しむことがあった。
・教師の陰湿さに気づく:
職員室での生徒に関する悪い噂話など、大人の裏の顔を知るようになった。
・バイトでのハラスメント:
セクハラやパワハラを経験し、労働環境に対する不満を感じることがあった。
・バイトに対する偏見:
通信制高校に通いながら朝バイトをしていると、「貧乏なの?」と偏見の目で見られることがあった。
・「ありがとう」が言えない大人が増える:
大人になればなるほど、感謝の気持ちを言葉にしなくなることに違和感を覚えた。
■ボトルネック
・バイト環境に関する相談窓口を設ける。
・SNS上の誹謗中傷対策として、相談機関をもっと身近にする。
・学費や税金の使い道について、生徒にも理解できる形で情報公開を進める。
・共通する課題:
「大人に相談しにくい環境」「決められたルールへの不満」「社会の偏見や制度の壁」
・世代が上がるにつれて変化する悩み:
(小学生→生活の制約/中学生→人間関係/高校生→お金・社会との接点)
■今後に向けた視点
・子どもの声をもっと拾い上げる仕組み
・「子ども目線」の制度設計の必要性
今回の議論を通じて、子どもの声をもっと拾い上げる仕組みや「子ども目線」の制度設計の必要性が改めて感じられました。今後もこうした活動が続くことが期待されます。
2023.05.16
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